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牧場就業促進事務局が「BOKUJOB 夏休み牧場で働こう体験会」

  • 2021年08月23日
  • 12人が参加した夏休み牧場で働こう体験会2021
    12人が参加した夏休み牧場で働こう体験会2021
  • 早朝からの厩舎作業に汗を流した
    早朝からの厩舎作業に汗を流した
  • 育成馬の調教を見学した
    育成馬の調教を見学した

 公益社団法人競走馬育成協会、公益社団法人日本軽種馬協会、一般社団法人日本競走馬協会、公益財団法人軽種馬育成調教センター、およびJRA日本中央競馬会の5団体で構成する牧場就業促進事務局は、8月1日から6日までの5泊6日の行程で、「BOKUJOB 夏休み牧場で働こう体験会2021」を開催した。

 この体験会は競走馬の牧場で働くことに興味がある高校生、大学生が対象。夏休み期間中、5泊6日で北海道日高地区を訪問し、実際の生産牧場や育成牧場での仕事体験を中心に、牧場就業のための研修施設の見学や乗馬体験ができるイベントで2011年から行われている。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントが中止だったため、2年ぶりの開催となった今年は、全国から集まった高校2年生から大学4年生の12人が参加した。12人は多くの応募のなかから抽選で選ばれたという。

 1日に新千歳空港に集合した12人は、貸切バスで静内と浦河へ移動。2日からは静内組は新ひだか町静内目名にある岡田牧場で、浦河組は浦河町絵笛にある谷口牧場、浦河町杵臼にある杵臼牧場、浦河町上杵臼にある笹島智則牧場で牧場就業体験に入った。

 牧場就業体験は3日間。本来なら牧場に寝泊まりして行われるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、参加者は宿泊先のホテルから出向いての体験になった。

 12人は3人一組となり、4か所の牧場で馬の手入れや厩舎作業、環境整備といった牧場作業を体験。炎天下のなか、牧場スタッフのアドバイスを受けながら、ブラシやほうき、リードロープを手に充実した汗を流した。

 牧場就業体験を終えた12人はその後、うらかわ優駿ビレッジAERUでの乗馬体験、軽種馬育成調教センターでの育成調教技術者養成研修やBTC調教場の施設見学、日本軽種馬協会静内種馬場での生産育成技術者研修や種牡馬、施設見学、ビッグレッドファームでの種牡馬見学、ダーレー・ジャパン・ファームの育成施設見学などを経て、5泊6日の行程を終えた。