JRA日本中央競馬会のセレクションセール購買馬が日高育成牧場に入厩
8月4日、JRA日本中央競馬会が北海道セレクションセールで購買した1歳馬が、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場に入厩した。
JRAは7月27日に新ひだか町静内神森にある北海道市場で開催された北海道セレクションセールにおいて、牡8頭、牝4頭の合計12頭を購買。購買総額は137,500,000円(税込)に上った。父馬別ではサトノクラウンとデクラレーションオブウォー、ルーラーシップが2頭。あとはクリエイターⅡ、ミッキーアイル、リオンディーズ、ジャスタウェイ、サトノダイヤモンド、ファインニードルの産駒がそれぞれ1頭になる。
各飼養先から日高育成牧場に輸送された12頭は、馬運車から降ろされると石丸睦樹場状ら職員によるメディカル検査、歩様チェック、馬体重測定、マイクロチップ検査を終えると用意された馬房へ入った。これからはJRA育成馬として管理されることになる。
引き渡しを終えた生産者やコンサイナーに石丸場長は「本日はお忙しいところありがとうございます。どの馬もセレクションセールに上場しただけあって、素晴らしい馬と思います。この馬たちは今後、新たな群れをつくって昼夜放牧して少し成長を待って、馴致は9月からを予定しています。日高育成牧場ではBTCの屋内坂路コース、あるいは、トレッドミルを使って、騎乗してのトレーニングではできないようなスピード調教を行い、さまざまな研究データを出して、みなさまにそのデータを還元するという取り組みもしていきます。来年4月の頭に育成馬の展示会も行いますので、みなさまには愛馬の成長した姿を見ていただければと思います。みなさまからお預かりした馬を大切に育てていきます。また、日高育成牧場で9月からJBBAの事業として、実践研修というかたちで、少人数によるディスカッション方式の研修プログラムも始まります。そういったものも活用していただければと思います」とあいさつした。なお、12頭の中から数頭は、8月の北海道サマーセールで購買する1歳馬とともに宮崎県のJRA宮崎育成牧場で管理する予定という。