馬産地ニュース

JRA日高育成牧場で第12回ジョッキーベイビーズ北海道地区代表決定戦

  • 2021年08月06日
  • 東京競馬場への切符を手にした冨菜優心さん
    東京競馬場への切符を手にした冨菜優心さん
  • 直戦250mで行われた代表決定戦
    直戦250mで行われた代表決定戦
  • 道内から集まったポニーと出場選手関係者
    道内から集まったポニーと出場選手関係者

 8月1日、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場において、全国ポニー競馬選手権「第12回ジョッキーベイビーズ」北海道地区代表決定戦が行われた。

 ジョッキーベイビーズは全国各地で行われる地区代表決定戦・選考会を経て地区代表となったちびっ子ジョッキー達が、東京競馬場の芝コースを舞台に日本一を目指して白熱したレースを繰り広げるポニー競走。2009年から行われている。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため開催中止となったため、今年は10月10日に2年ぶりに開催される。

 北海道地区代表決定戦はこれまで、浦河町の馬に触れあうイベントシンザンフェスティバルのなかのプログラムに組み込まれて行われていたが、今年はコロナ禍のためフェスティバルは開催中止を決定。そのため、単独での開催となった。また、これまでは軽種馬育成調教センター調教場の1600mダートトラック馬場を舞台にしていたが、今年は安全面を考慮して軽種馬育成調教センター調教場にある屋内1000m直線ウッドチップ馬場を舞台に距離250mで行われることになった。

 今年の北海道地区代表決定戦には、浦河町や日高町、中標津町から小学4年生から中学1年生の8人が出場。4頭立ての予選が2レース組まれ、それぞれの予選の上位2頭の騎乗者による決勝戦で優勝を争った。

 結果は予選第1組で1着となった冨菜優心さんが決勝戦でも先頭でゴールを駆け抜け優勝。東京競馬場での全国大会の切符を手にした。

 優勝した冨菜さんは(有)チェスナットファームに所属する小学校5年生の10歳の男児。乗馬歴は2年で初出場での参加だったが、4歳牝馬のポニー「櫻」とのコンビで栄冠を勝ち取った。

 ウイニングランを終えスタート地点に戻ってきた冨菜さんには、JRA日高育成牧場の石丸睦樹場長が、全国ポニー競馬選手権「第12回ジョッキーベイビーズ」の招待状を贈呈。冨菜さんは「ありがとうございます。ゴールした瞬間は、泣きそうなぐらいとてもうれしかったです。ほかに強い馬がいると聞いていたので負けるかなとおもってましたが勝ててよかったです。櫻には、頑張ったね、と声をかけてあげたいです。ふだんの櫻は初めての場所にくるとちょっと暴れ気味になるのですが、今日はうまく折り合えました。全国大会ではみんなが納得するような結果にしたいです」と涙ながらに喜びを語り、最後は両親に促され「優勝するぞぉぉぉ!!」と大きな声で力強く優勝宣言した。