馬産地ニュース

北海道セレクションセール開催

  • 2021年07月30日
  • 上場番号154番スリーアロー2020
    上場番号154番スリーアロー2020
  • 上場番号116番スイートハート2020
    上場番号116番スイートハート2020
  • 挨拶する木村貢市場長
    挨拶する木村貢市場長

 7月27日、日高軽種馬農業協同組合は新ひだか町静内神森にある北海道市場において、北海道セレクションセールを開催した。

 当日は名簿掲載頭数240頭のところ、6頭の欠場を除く234頭が上場。うち202頭が売却された。売却総額は4,015,770,000円(税込、以下同)、売却率は86.3%、平均価格は19,880,049円。総額が40億円を超えるのは初めてで、売却率、平均価格と合わせ、セレクションセール歴代最高の数字を記録した。

 開催に先立ち主催者を代表して日高軽種馬農業協同組合の代表理事組合長で北海道市場の市場長も務める木村貢氏は「去年、今年と、各競馬場の売り上げはすこぶる好調で、その影響が全国の市場にも波及して、生産者も大変心強くおもっているところでございます。ふだんの競馬関係者の皆さま方のご努力に敬意を表しますとともに、厚く御礼申し上げる次第でございます。また、北海道市場出身馬が各競馬場において活躍しているのを見るにつけ、生産者は日々の仕事に大変励まされております。今日も腕によりをかけてせりに上場する馬を仕上げてまいりましたので、皆さま方には一番目からお声がけいただけるようお願いを申し上げる次第であります。
 また、新型コロナウイルス感染症予防対策につきましても、昨年と同様、予防対策を徹底して、また、皆さま方へは大変ご不便をおかけいたしますが、マスク着用とソーシャルディスタンスの確保にご協力をお願いします。本日は234頭の上場予定となっております。一頭でも多く購買いただけるようお願い申し上げます。このせりが日高の名物となっておりますので、スリリングな日高の夏を満喫していただければ幸いです」とあいさつ。続いて昨年から当セールまでの間に活躍した、マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)優勝馬のアルクトス、全日本2歳優駿(Jpn1)優勝馬のアランバローズ、中山大障害(JG1)、中山グランドジャンプ(JG1)優勝馬メイショウダッサイという3頭の北海道市場取引馬の足跡も紹介された。

 最高価格は上場番号154番のスリーアロー2020。66,000,000円で千葉県の嶋田賢氏に落札された。本馬は父がエピファネイア、母の父がアルデバランⅡという牡の青鹿毛で、新ひだか町静内御園にある(有)フジワラファームの生産馬になる。

 牝馬では上場番号116番のスイートハート2020が最高価格。46,200,000円で鹿児島県の山元哲二氏に落札された。本馬は父がエピファネイア、母の父がワークフォースという青毛で、浦河町西幌別にある鎌田正嗣氏の生産馬になる。

 セール終了後、記者会見に応じた木村市場長は「昨日の前日展示から多くの購買者が来場していたので期待していたのですが、予想をはるかに超える結果になって驚いております。1頭目から活発なせりになり一日を通してよい流れができました。購買者の皆さま方には感謝申し上げます。今回、買えなかった方はサマーセールもございますので、ぜひお越しいただければとおもっております。本日はセレクションセールを盛り上げていただきありがとうございました」と話した。