北海道セレクションセールの前日展示が行われる
7月26日、北海道市場を主催する日高軽種馬農業協同組合は、北海道セレクションセールの前日展示を、会場となる新ひだか町静内神森の北海道市場で行った。
北海道セレクションセールは、日本国内で唯一、実馬検査を設けて上場馬を決める選抜市場。血統、馬体とも高い基準をクリアした若駒だけに上場が許されることでも知られ、過去の取引馬には、本年の阪神大賞典(G2)を制覇したディープボンド、フィリーズレビュー(G2)を制覇したシゲルピンクルビー、新潟大賞典(G3)を制覇したサンレイポケット、中山グランドジャンプ(JG1)を制覇したメイショウダッサイなどがいる。本年の上場馬は585頭の申し込みからふるいにかけられた240頭が名簿に掲載されている。
夏らしい青空が広がる好天に恵まれたこの日は、10時から前日展示がスタート。午前中は各厩舎にて希望の上場馬を下見する個体展示が行われた。12時からは240頭の名簿掲載馬を6回に分けて、1回約30分の比較展示を実施。各展示の最後には直線走路にて常歩を行った。
全国から集まった数多くの購買登録者は、展示された上場馬のコンフォメーションや歩様などを熱心にチェック。販売申込者や飼養者は、北海道セレクションセールのために手塩にかけて育ててきた愛馬を、少しでもよく見せようと人馬一体となったハンドリングを披露した。
会場では新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う対策を実施。購買者登録は事前登録のみとし、購買登録者1名に対して随行者1名と来場者を限定。限られた入場ゲートでは、入構章の確認、手指の消毒、検温が行われた。
市場関係者は「コロナ禍にもかかわらず、今年の購買登録者は昨年以上の数になっています。明日のせりでは一頭でも多くご購買いただければとおもっています」と話した。
7月27日のセレクションセール当日は8時に開場。せりは10時から開始する。せり方式は通常せりとオンラインビッドシステムを併用したハイブリッド方式で開催される。
セール開催情報、スケジュール、上場馬情報などの最新情報は、https://www.hba.or.jp/まで。セールの模様は、https://live.jbis.or.jp/にてインターネットライブ中継、グリーンチャンネルでは「セレクションセール2021生中継!」が放映される。