馬産地ニュース

JRAの八戸1歳市場購買馬が宮崎育成牧場に到着

  • 2021年07月27日
  • 10,120,000円(税込)で購買したホットレッグス2020
    10,120,000円(税込)で購買したホットレッグス2020
  • 6,820,000円(税込)で購買したルナフェリーナ2020
    6,820,000円(税込)で購買したルナフェリーナ2020
  • 4,400,000円(税込)で購買したアルマネーレーイス2020
    4,400,000円(税込)で購買したアルマネーレーイス2020
  • 4,400,000円(税込)で購買したルーチェデルソーレ2020
    4,400,000円(税込)で購買したルーチェデルソーレ2020

 7月16日、JRA日本中央競馬会の八戸市場で購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市にある宮崎育成牧場に到着した。

 JRAは7月6日に青森県三戸郡にある八戸家畜市場で開催された青森県軽種馬農業協同組合が主催する1歳市場、八戸「燦燦」市場において、牡2頭、牝2頭の合計4頭を総額25,740,000円(税込)で購買。4頭すべてが宮崎育成牧場にて、JRA育成馬として管理されることになった。

 4頭はJRA日高育成牧場から積み込まれたJRAホームブレッド2頭とともに移動。購買した4頭のうち2頭は北海道からの上場馬だったため、7月13日に日高の各飼養先に立ち寄ってピックアップ。さらにフェリーで青森へ渡り14日に2頭を積み込んだ。6頭は新潟競馬場で1泊。15日に新潟から中国自動車道、九州自動車道を経由して16日午前中に宮崎育成牧場に到着したという。

 宮崎育成牧場では毎年、20頭程度を管理。九州の温暖な気候は年間を通してカリキュラムに沿った育成調教を行えるとされる。

 宮崎育成牧場で育てられたJRA育成馬には、2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)や小倉2歳S(G3)に優勝したタムロチェリー、1987年のカブトヤマ記念(G3)優勝馬で、ユウセンショウ、ゴーカイ、ユウフヨウホウの母として有名なユウミロク、そして昨年、新馬、フェニックス賞、ひまわり賞とデビュー3連勝を飾り、今年のフィリーズレビュー(G2)、葵Sと2つの重賞で2着になり、クラシックにも出走したヨカヨカなどがいる。

 今年のJRAブリーズアップセールとJRAコンソレーションセールには宮崎育成牧場から22頭が上場されすべてを売却。その中で昨年の八戸市場にて4,400,000円(税込)で購買し、今年のブリーズアップセールにて29,700,000円(税込)で売却したワンエルメスは、7月11日の1回函館4日目第1競走に優勝。今年のブリーズアップセール売却馬としてのJRA初勝利と2歳が初年度産駒になるディーマジェスティにとってのJRA初勝利を記録している。

 今年、八戸市場で購買された4頭には、タムロチェリーやヨカヨカ、ワンエルメスのような活躍が期待される。