BTCが育成調教技術者養成研修の体験入学会
7月9日、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(大平俊明理事長、BTC)は、育成調教技術者養成研修の体験入学会を開催した。
この研修は競馬の安定的発展のための軽種馬生産基盤の強化と軽種馬の資質向上に向けて、将来軽種馬生産地において技術的中核となるべき者に馬に関する体系的な技術・知識を習得させることを目的に1992年から行われているもの。体験入学会は育成調教技術者の仕事への理解と進路の参考にしてもらう目的で実施している。今年はBOKUJOB(牧場就業促進事務局)との共催を含めて4回の体験入学会を予定していたが、参加希望者が多くなったため急遽追加して5回の実施を決めたという。第1回目の体験入学会には、北海道はもとより、東京都、大阪府、京都府などから、14歳から33歳までの8人が参加した。
遠方からの参加者は前日に浦河町へ入り、当日は午前8時過ぎにBTC事務所に集合。研修内容の概要、養成システム、卒業生の進路状況の説明などが行われた。
午前9時からは今年の4月に開講した育成調教技術者養成研修第39期生の騎乗訓練の様子を見学。コースや馬場で研修乗馬に騎乗する姿や厩舎内での作業、屋内直線1000mのウッドチップ馬場や広大なグラス馬場、屋内1000m坂路馬場といったBTC調教場の施設などを興味深く見て回った。見学の合間には教官にリードされての体験乗馬もあり、乗馬経験者はスピードを上げて、未経験者はゆっくりと馬上の感覚を味わった。
次回の体験入学会は7月28日~30日にBOKUJOBとの共同開催として実施。8月20日の第3回はすでに定員に達している。第4回は8月25日~27日にBOKUJOBとの共同開催。追加の第5回は9月3日に実施される。
BTCでは来年4月に開講する第40期育成調教技術者養成研修の研修生を募集している。問い合わせはBTCホームページ(http://www.b-t-c.or.jp/)まで。