八戸市場2021開催
本州エリアで行われる唯一の1歳市場「八戸“燦燦”市場」が7月6日、検温、手指の消毒、そして入場者を限定するなど感染症対策が施される中で、青森県三戸郡の八戸家畜市場で行われた。
名簿掲載頭数42頭のところ1頭の欠場で41頭が上場。うち32頭(牡20頭、牝12頭)が売却され、122,430,000(税込み)を売り上げた。総売上が1億円を超えたのは2017年以来4年ぶり。売却率78.0%は市場レコードとなった。
開催に先立ち、あいさつに立った青森県軽種馬生産農業協同組合の山内正孝代表理事組合長は「新型コロナ対策にご協力いただきまして、ありがとうございます。目標としていた50頭には足りませんでしたが、たくさんの方に足を運んでいただきましたこと感謝申し上げます。幸い、天候にも恵まれましたので活発な取引となることを期待したい」とあいさつ。その言葉を受けるように市場内では活発な取引が行われた。
最高価格は、初年度産駒から2年連続して無敗のクラシックウイナーを輩出したエピファネイア産駒の上場番号35番「クイーンナイサー2020」(牝、母の父フォーティナイナー、新ひだか町・タイヘイ牧場生産)。この日唯一のエピファネイア産駒で、兄姉4頭がJRA勝ち馬という血統。8,000,000円からスタートしたせりはテンポよくせり上がり、静岡県の尾上松壽氏が12,100,000円で落札した。
牡馬では初年度産駒が好調なドレフォン産駒の上場番号3番「シェーネフラウ2020(牡、母の父ゼンノロブロイ、新ひだか町・タイヘイ牧場生産)。母系には姉妹で阪神牝馬S(G2)に勝ったサウンドオブハート、カフェブリリアントがいる血統。こちらは東京都の(株)サラブレッドクラブライオンが10,450,000円で落札している。
高額3位はヴィクトワールピサ産駒の上場番号42番「ホットレッグス2020(牝、母の父ガリレオ、青森県・石田英機氏生産)。東京都のJRA日本中央競馬会が10,120,000円で落札している。
4位は地元青森県繋養のウインバリアシオン産駒で上場番号32番「ナリタメロディ2020(牡、母の父シンボリクリスエス、青森県・野々宮牧場生産)。おじに昨年の葵S(重賞)3着ワンスカイがいる血統。大阪府の中西宏彰氏が8,140,000円で落札した。
5位は初年度産駒から中央、地方の重賞勝馬を輩出しているミッキーアイル産駒の上場番号14番「ルナフェリーナ2020(牝、母の父ストームキャット、新ひだか町・タイヘイ牧場生産)。東京都のJRA日本中央競馬会が6,820,000円で落札した。
セール終了後、山内組合長は「日本軽種馬協会、日高軽種馬農協、胆振軽種馬農協などたくさんの方々のご協力で活発な市場を開催することができました。1億2,000万円を超える結果については大変満足していますし、生産者にとって励みになるものだと思う。八戸市場の良いところをアピールして、よりよい市場開催を目指したい」と1日を振り返った。
八戸市場の詳細な結果につきましてはこちらをご覧ください。
→https://www.jbis.or.jp/seri/2021/11L1/