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リオンリオンが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2021年07月06日
  • スタッドインしたリオンリオン
    スタッドインしたリオンリオン
  • 元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着した
    元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着した
  • 現役時代は2つの重賞に勝利した
    現役時代は2つの重賞に勝利した

 7月4日、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から種牡馬として供用を開始するリオンリオンがスタッドインした。

 リオンリオンは牡5歳の鹿毛。父はルーラーシップ、母はアゲヒバリ、母の父はクロフネという血統で、半兄に2018年の七夕賞(G3)、2019年の阪神ジャンプS(JG3)などを制覇したメドウラーク、全兄に2017年の京都新聞杯(G2)3着のダノンディスタンス、おじには2012年の日経新春杯(G2)、鳴尾記念(G3)、2011年の日経賞(G2)、京都記念(G2)、2010年の中日新聞杯(G3)などを制覇したトゥザグローリー、2014年の弥生賞(G2)を制覇したトゥザワールド、おばには2017年の中山牝馬S(G3)を制覇したトーセンビクトリーがいる。2016年のセレクトセール当歳セッションに(有)ノーザンレーシングから上場され、90,720,000円(税込)で寺田千代乃氏に購買された市場取引馬として知られる。

 現役時代のリオンリオンは、寺田千代乃氏の所有馬、栗東の松永幹夫厩舎の管理馬として競走生活を送り、10戦4勝2着2回3着2回。総賞金は137,484,000円。2018年8月にデビューし3戦目で初勝利。2019年3月の大寒桜賞で2勝目をあげると、続くダービートライアルの青葉賞(G2)で、ランフォザローゼスとの叩き合いをハナ差凌ぎ、2分25秒0のタイムで逃げ切って重賞初制覇を飾った。日本ダービー(G1)はスタートから先手を奪うとハイペースで逃げてロジャーバローズのダービーレコードを演出。秋にはセントライト記念(G2)で2つ目の重賞タイトルを獲得した。その後の活躍が期待されたが、右前脚浅屈腱炎を発症し長期休養。復帰を目指したが現役続行を断念し、4月17日付で競走馬登録が抹消された。

 事務局の(株)優駿は「曽祖母のフェアリードール、祖母のトゥザヴィクトリーからは、たくさんの重賞勝ち馬が出ているように母系も素晴らしいものがあります。当スタリオンに繋養するトゥザワールドとも同じファミリーになります。本馬自身も青葉賞(G2)、セントライト記念(G2)と重賞を2勝しているように競走成績も優秀です。競馬では470~480kgで走っていました。セレクトセールでも約1億円で取引されているように当歳時から評価が高かった馬。雄大でバランスが取れた理想的な馬体をしていると思います。キングカメハメハ系はロードカナロアから後継が出てきていますが、ルーラーシップにとっては初めての後継種牡馬になるのではないでしょうか。良い産駒を送り出してほしいです」と話した。