マスクゾロが大道牧場に移動
6月29日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドにて供用されていたマスクゾロが、浦河町上杵臼にある大道牧場に移動した。今後は大道牧場で種牡馬生活を続ける。
牡10歳のマスクゾロは、父がローマンルーラー、母がサラヴァティ、母の父がジャイアンツコーズウェイというアメリカ産馬。母の半姉はエイコーンS(G1)、フリゼットS(G1)、サンタアニタオークス(G1)、テストS(G1)、ラスヴィルへネスS(G1)などを制覇したユー、近親にはハリウッドゴールドC(G1)、メドーランズC(G1)などを制覇し種牡馬としても活躍したマーケトリーがいる血統になる。
マスクゾロは現役時代、門野重雄氏の所有馬、栗東の岡田稲男厩舎の管理馬として2013年8月にデビュー。芝で2戦走ったのち、初ダートとなったデビュー3戦目で初勝利を飾った。その後はダート路線を歩み、2016年のシリウスS(G3)では、抜群のスタートからハナに立ち、そのまま横綱相撲で見事1番人気に応え重賞初制覇。アポロケンタッキー、ミツバ、キョウエイギアといった強豪を退け、レースレコードを樹立した。
競走成績は16戦7勝2着2回。収得賞金は139,401,000円。父ローマンルーラーから受け継いだ雄大な馬体を十分に生かしたパフォーマンスは紛れもなくG1級だった。
現役引退後の2018年からアロースタッドで種牡馬入り。初年度産駒は現2歳。血統登録頭数は7頭で、すでに2頭が地方競馬でデビューしている。種牡馬生活4年目を迎えた本年は7頭に種付けしたという。
マスクゾロの移動には、アロースタッドの松木優場長をはじめとしたスタリオンスタッフや事務局(株)ジェイエスの職員が見送り。事務局の(株)ジェイエスは「初年度産駒が2歳デビューを迎え、産駒の活躍を楽しみにしていたというときにお別れするのは残念ですが、これからも種牡馬生活を続けると聞いてますので、新天地でも頑張ってほしいですね」と話した。