アメリカンペイトリオットが2歳新種牡馬JRA初勝利
6月6日、第4回中京競馬第2日5Rの2歳新馬戦メイクデビュー中京(芝1400m)において、JRA初出走となったアメリカンペイトリオット産駒のブレスレスリーが、好スタートから抜群の二の脚で先手を奪い、最後の直線は後続を振り切って2着に1馬身1/4差をつけ勝利。アメリカンペイトリオットは2歳新種牡馬のJRA初勝利を記録した。
デビュー勝ちしたブレスリスリーは、ゴドルフィンの所有馬、栗東の藤岡健一厩舎の管理馬。母がハッシュ、母の父がコマンズという芦毛の2歳牝馬で、母は2つの特別を含めJRAで4勝、近親には愛オークス(G1)を制覇したアリダレスがいる。日高町にあるダーレー・ジャパン・ファームの生産馬になる。
2歳新種牡馬のJRA初勝利を記録したアメリカンペイトリオットは、父がアメリカを拠点に世界中の芝レースで活躍馬を送る名種牡馬ウォーフロント、母がライフウェルリブド、母の父がティズナウというアメリカ産馬。母はドバイワールドC(G1)を制覇したウェルアームドの全妹という血統で、ファミリーにはJRA賞年度代表馬に2度輝き、種牡馬としても大成功を収めたシンボリクリスエスがいる。
アメリカンペイトリオットの現役時代の競走成績は14戦5勝。3歳時にはケントS(G3)をトラックレコードで駆け抜け重賞初制覇。4歳時にはメイカーズ46マイルS(G1)を制覇してG1タイトルを獲得した。
現役引退後の2018年より、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスで種牡馬として供用開始。ウォーフロントの後継として期待は大きく、初年度は154頭、2年目は109頭、3年目は86頭の繁殖牝馬と交配し、初年度産駒の血統登録数は108頭いる。初年度産駒がデビューを迎えた4年目の今年は、すでに150頭以上の繁殖牝馬が集まっているという。
アメリカンペイトリオットを管理する事務局のダーレー・ジャパンノミネーションオフィスは「ファーストシーズンサイアーとして早くも勝ち馬を送り出し、日本競馬への適性を披露してくれました。これからデビューを控えるなかにも早くから評判になっている産駒が多数おり、その活躍も楽しみです」と幸先の良いスタートを喜んだ。