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ロンドンタウンがアロースタッドでスタッドイン

  • 2021年06月01日
  • スタッドインしたロンドンタウン
    スタッドインしたロンドンタウン
  • 5月から種付けをスタートさせた
    5月から種付けをスタートさせた
  • カネヒキリから受け継いだ雄大な馬体を披露した
    カネヒキリから受け継いだ雄大な馬体を披露した

 5月1日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドにおいて、ロンドンタウンがスタッドインした。

 牡8歳のロンドンタウンは父がカネヒキリ、母がフェアリーバニヤン、母の父がオナーアンドグローリーという鹿毛。新冠町新栄にある松浦牧場の生産馬で、2014年の北海道サマーセールにおいて9,504,000円(税込)で売却された市場取引馬として知られている。

 現役時代のロンドンタウンは、薪浦亨氏の所有馬、栗東の牧田和弥厩舎の管理馬として競走生活を送り、通算成績は34戦8勝2着5回3着1回。2015年10月のデビューからすべてダート戦に出走し、2017年の佐賀記念(Jpn3)で重賞初制覇を飾った。同年8月のエルムS(G3)では1分40秒9のレコードタイムで優勝。また、2017年、2018年には韓国へ遠征し、コリアカップ2連覇を成し遂げた。

 当初はコリアカップ連覇を果たした韓国の地で種牡馬入りする方向で話が進められていたが、世界中での新型コロナウイルス感染拡大の影響で韓国への渡航ができなくなり、韓国での種牡馬入りを断念。一転、日本での種牡馬入りが決まったという。

 父は2005年、2008年のジャパンCダート(G1)などダートG1/Jpn1で7勝を挙げ、JRA賞最優秀ダートホース、NARグランプリダートグレード競走特別賞を2度受賞したカネヒキリ。父の後継はディオスコリダーに続き2頭目となる。

 2019年12月の東京大賞典(G1)を最後に現役を引退したロンドンタウンは、4月上旬にアロースタッドに入厩。4月30日に臨時種畜検査を受け種牡馬登録を終えた。

 種付料は受胎条件40万円、出生条件50万円に設定。種牡馬入りに尽力したアロースタッドの岡田隆寛社長は「急な種牡馬入りとなりましたが、5月から種付けを開始しました。普段はおとなしいですが種付けは上手です。早世したカネヒキリの後継としても貴重な存在ですし、ダート種牡馬のマーケットが確立した今の時代にマッチした種牡馬と思います」と話した。