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アグネスデジタルが種牡馬引退

  • 2021年06月01日
  • 種牡馬引退が決まったアグネスデジタル
    種牡馬引退が決まったアグネスデジタル
  • 住み慣れた種牡馬厩舎を後にした
    住み慣れた種牡馬厩舎を後にした
  • 余生を送る十勝軽種馬農協種馬所へ向かった
    余生を送る十勝軽種馬農協種馬所へ向かった

 新冠町明和にあるビッグレッドファームにおいて、2004年から種牡馬生活を送っていたアグネスデジタルが種牡馬を引退し、幕別町字猿別にある十勝軽種馬農協種馬所にて余生を送ることになった。

 牡24歳で栗毛のアグネスデジタルは、父がクラフティプロスペクター、母がチャンシースクウォー、母の父がチーフズクラウンというアメリカ産馬。2006年の京成杯(G3)を制覇したジャリスコライトや2004年の青葉賞(G2)で3着になったシェルゲームの半兄になる。

 現役時代のアグネスデジタルは渡辺孝男氏の所有馬、栗東の白井寿昭厩舎の管理馬として競走生活を送り、32戦12勝2着5回3着4回。芝、ダート、国内、海外を問わない活躍で、2000年にはマイルチャンピオンシップ(G1)をコースレコードで、2001年には天皇賞(秋)(G1)と香港C(G1)、マイルChs南部杯(G1)を、2002年にはフェブラリーS(G1)を、2003年には安田記念(G1)を制覇するなど重賞10勝をあげた。

 ビッグレッドファームで種牡馬入りしてからは、2014年のジャパンDダービー(Jpn1)を制覇したカゼノコ、2009年の札幌記念(G2)などを制覇したヤマニンキングリー、2016年の東海S(G2)などを制覇したアスカノロマン、2010年のフィリーズレビュー(G2)などを制覇したサウンドバリアー、2011年の平安S(G3)などを制覇したダイシンオレンジ、2009年の函館スプリントS(G3)などを制覇したグランプリエンゼル、2015年のクイーンS(G3)などを制覇したメイショウスザンナ、2008年のシンザン記念(Jpn3)などを制覇したドリームシグナル、2008年のユニコーンS(Jpn3)などを制覇したユビキタスといった、自身と同じように芝、ダート、距離の長短に関わらず、多くのカテゴリーで活躍する産駒を送り出した。

 また、母の父としては2014年の全日本2歳優駿(Jpn1)を制覇したディアドムス、2020年の阪神牝馬S(G2)、京都牝馬S(G3)、京都金杯(G3)を制覇したサウンドキアラ、2017年の東京新聞杯(G3)を制覇したブラックスピネル、2020年のエーデルワイス賞(Jpn3)を制覇したソロユニットの活躍馬がいる。

 今年の種付頭数は0頭。昨年は8頭の繁殖牝馬と交配しており、今春生まれる当歳世代がラストクロップになる。