馬産地ニュース

門別競馬場でホッカイドウ競馬開幕

  • 2021年04月19日
  • 入場制限をして開幕したホッカイドウ競馬
    入場制限をして開幕したホッカイドウ競馬
  • 開幕を待ち望んだファンが開門前から列をつくった
    開幕を待ち望んだファンが開門前から列をつくった
  • 開幕初日は324人が足を運んだ
    開幕初日は324人が足を運んだ

 4月14日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、2021年のホッカイドウ競馬が開幕した。

 昨年のホッカイドウ競馬は新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客で開幕したが、本年は新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、開幕初日を含む第1回開催、第2回開催は、入場を事前応募制による1日250組500名に限定。感染拡大防止対策として、地方競馬全国協会が定めるガイドラインや「新北海道スタイル」に即した対策を措置が取られた。

 肌寒い曇り空のなか、開幕初日は324人が入場。午後2時の開門前には多くのファンが列をなしたため、10分ほど開門を早めた。入場門では検温をし、引き換え証を提示してから入場した。入場者にはサービスとしてエコバッグやマスクなどの詰め合わせ品がプレゼントされた。

 入場したファンは第1競走からパドックの最前列に陣取り熱心に出走馬をチェック。2年ぶりに間近で見るホッカイドウ競馬を楽しんだ。

 ホッカイドウ競馬を運営する北海道軽種馬振興公社の佃輝男専務理事は「昨年は、コロナの影響がありましてですね、入場ができないという形で開幕して、最終週の3日間だけしかお客様の入場ができなかったのですが、今年は入場制限があるなかでも、こうやってお客様を入れて開催できて、本当にうれしくおもっておりますし、ほっとしてるところです。昨年は29年ぶりに売上総額のレコードを塗り替えました。今年はコロナの影響がどういう形ででてくるかわかりませんが、私どもとしては昨年の520億円に、少しでも近づけるように努力して頑張っていきたいとおもいます。本日ホッカイドウ競馬は開幕しましたけれども、私ども、ホッカイドウ競馬はですね、馬産地の競馬というかたちのなかで、日本で一番早い2歳のレースの開催場という特徴があります。その利点を生かしてホッカイドウ競馬を盛り上げて頑張っていきたいとおもっておりますので、皆さんに応援していただければとおもいます」と話した。

 本年度のホッカイドウ競馬は、11月4日までの毎週火・水・木を基本に全15開催82日間を予定、82日間全日程がグランシャリオナイターとなる。

 ホッカイドウ競馬オフィシャルサポーターには上杉周大さんを起用。ホッカイドウ競馬の顔として、ホッカイドウ競馬オフィシャル応援ソング第5弾となる「ストーリー」の提供や、イベント時のゲスト出演などを通して、ホッカイドウ競馬「グランシャリオナイター」を盛り上げていく。

 また、地方競馬の祭典JBC競走を、11月3日(祝水)に金沢・門別の2場で開催し、門別競馬場では昨年創設された2歳カテゴリー「第2回JBC2歳優駿(Jpn3)」を実施。北海道を代表する企業や北海道コンサドーレ札幌やレバンガ北海道といった道内のプロスポーツチームとの連携を継続し、様々なファンサービスを展開する、ホッカイドウ競馬連携企業タイアップにも取り組む。さらに平取町の協賛による「びらとりday」、安平町の協賛による「安平町優駿の里パワフルデー」、日高町の協賛による「日高day」、「日高week」など地域との連携事業の計画している。

 そして、一般社団法人ジャパンブリーダーズカップ協会(JBC協会)の支援による、優勝馬の馬主や生産者に翌年種付権利を副賞として贈呈する「スタリオンシリーズ競走」も詳細が決定。今シーズンは重賞競走25レース、特別競走17レースで開催。有名種牡馬の名称を冠した「スタリオン・プレミアムシリーズ」は17レース開催予定となっている。