馬産地ニュース

ひだかうまキッズ探検隊2020が修了式

  • 2021年03月26日
  • 新ひだか町役場で開催されたひだかうまキッズ探検隊2020修了式
    新ひだか町役場で開催されたひだかうまキッズ探検隊2020修了式
  • 隊員から協力した関係機関へ記念品が贈られた
    隊員から協力した関係機関へ記念品が贈られた
  • あいさつする一般社団法人umanowa糸井いくみ代表
    あいさつする一般社団法人umanowa糸井いくみ代表

 3月23日夕方、新ひだか町静内御幸町にある一般社団法人umanowaが企画・運営する「ひだかうまキッズ探検隊2020」の修了式が、新ひだか町役場3階大会議室で開催された。

 ひだかうまキッズ探検隊は馬産地の新ひだか町で暮らす子どもたちに、地元の基幹産業である軽種馬の生産や馬文化の理解を深めてもらう目的で2017年にスタートし今回で4年目。修了式には19人の隊員のほか、大野克之新ひだか町町長、隊員の家族、探検隊の活動を受け入れた関係者などが出席した。

 本年度のひだかうまキッズ探検隊は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動が危ぶまれたが、8月にスタート。本年3月までの8か月の間に、ライディングヒルズ静内での乗馬体験、アロースタッドでの種牡馬見学、矢野牧場での生産牧場見学、服部牧場での厩舎作業体験、門別競馬場でのホッカイドウ競馬見学、北海道静内農業高等学校での厩舎作業や乗馬体験、イノウエ・ホース・クリニックでの獣医の仕事見学、国立大学法人北海道大学北方生物圏フィールド科学センター静内研究牧場でのどさんこ見学、ダーレー・ジャパンのオンラインでの引退競走馬の学習、岡田スタッドの見学、チェリーフィールズでの馬の撮影会など10回の活動を通じて、競走馬生産のサイクル、馬に関わる仕事、馬の種類などを学んできた。

 修了式では大野町長が「あなたはひだかうまキッズ探検隊2020において、馬産地日高の馬に関わる歴史、馬産、文化を学び、すべての課程を修了されました。おめでとうございます」と修了証書を手渡した。

 修了証書を受け取った隊員は「北大牧場に行ってどさんこの毛色の多さにびっくりしました。よく見るサラブレッドとは違うところがたくさんあったので、もっとどさんこを知りたいと思いました」、「一番思い出に残ったのはチェリーフィールズでの馬の撮影会でした。馬だけでなく猫やヤギなどもいて楽しかったです。可愛い馬やかっこいい馬をたくさん撮れてたのしかったです」、「静内農業高校で厩舎作業を一から教えてもらったことが印象に残ってます。楽しかったです」、「門別競馬場で急にインタビューを受けることになってびっくりしました」、「一番思い出に残ったことはメロディーレーンに会ったことです。毛並みがキラキラしていて気持ちがよかったです。いまも競走馬として活躍している馬を近くで見れてとても貴重な経験ができました」などと感想を話した。

 大野町長は「今年は春から活動できなくて大変だったと思います。活動を通じて馬に関わる仕事はたくさんあるということを学んだと思います。4月からまた始まるのでぜひ参加してほしいです。そして大きくなったときに、探検隊での活動を思い出して馬の仕事に進んで、この町を盛り上げてほしい」とメッセージを送った。

 最後に探検隊の運営、プログラムを企画した一般社団法人umanowa糸井いくみ代表は「新型コロナウイルスの影響により開始時期が遅れました。本来なら春から活動するのですが、今年度は8月からでした。1か月に2回活動することもありました。短期間で10回も実施できたのは、この企画に関わって頂いた関係者の皆様のご協力があってこそです。企画していく中で去年と同じことができない状況だったのですが、協力して下さった関係機関の皆様、サポートして下さったスタッフがいなければ、このうまキッズの活動は行えないと痛感しました。この場を借りて心より感謝申し上げます。来年度はうまキッズの活動のほか、子どもたちがより深く馬のことを学習する機会や取り組みをしたいと考えていますので、今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします」とあいさつした。