フォーウィールドライブがブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン
2月28日早朝、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、本年から種牡馬として供用を開始するフォーウィールドライブがスタッドインした。
千葉県成田市での輸入検疫を終えたフォーウィールドライブのスタッドインには、事務局(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの下河辺行雄代表取締役をはじめとした職員、スタリオンスタッフが出迎え、期待の新種牡馬に熱い視線を送った。
牡4歳鹿毛のフォーウィールドライブは、父がアメリカンファラオ、母がファンフェア、母の父がモアザンレディという米国産馬。母は北米2勝馬で、2002年のJRA賞最優秀ダートホース、NAR特別表彰馬、ダートグレード競走最優秀馬を受賞したゴールドアリュール、2017年のマイルチャンピオンシップ(G1)優勝馬ペルシアンナイト、2014年の根岸S(G3)優勝馬ゴールスキー、2014年のマーチS(G3)優勝馬ソロル、2015年のクイーン賞(Jpn3)優勝馬ディアマイダーリンなどと同じファミリーになる。
フォーウィールドライブの競走成績は4戦3勝。2019年8月に出走経験馬相手のステークスでデビューし、コースレコードで初勝利。2戦目のフュチュリティS(G3)で重賞初制覇を成し遂げた。3戦目のBCJターフスプリント(G2)を世代最速の55.66秒で制覇。2歳時は3戦無敗と無敵を誇った。
父のアメリカンファラオは2015年にケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G1)、ベルモントS(G1)を制し、37年ぶりに米三冠を達成した、米年度代表馬で米最優秀2・3歳牡馬。種牡馬としてもフォーウィールドライブのほか、全欧2歳牡馬チャンピオンのファンゴッホ、今年のフェブラリーS(G1)優勝馬カフェファラオ、2020年のジャパンダートダービー(Jpn1)優勝馬ダノンファラオなどを送り出し大成功を収めている。
フォーウィールドライブの導入の際には大型シンジケートを結成。初年度の種付料は受胎条件100万円(フリーリターン特約付)、または出生条件150万円となっているが、導入が発表されてからあっという間に満口になった。
コロナ禍の中、無事にスタッドインしたフォーウィールドライブを見届けた事務局は「実馬を見るのは初めてですが、事前にレースやウォーキングの映像を見た時の印象通り、肩の筋肉が際立ったスプリンター体型で、柔軟な動きをしますね。2歳時3戦3勝の競走成績、ブリーダーズカップで披露した類まれなスピード、アメリカンファラオの日本初後継ということで期待しています。おかげさまで導入発表後からたくさんのかたに配合申し込みをいただき感謝申し上げます。すでに種付シーズンは始まってますが、種付け未経験ですのでまずはしっかりと種牡馬生活をスタートできるよう準備を整えたいです」と話した。