エタリオウがヴェルサイユリゾートファームでスタッドイン
日高町庫富にあるヴェルサイユリゾートファームにおいて、今年からエタリオウがスタッドインすることが決まった。
牡6歳青鹿毛のエタリオウは、父がステイゴールド、母がホットチャチャ、母の父がカクタスリッジという安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬。母は2009年のQエリザベス二世チャレンジC(G1)、2010年のミントジュレップH(G3)、2009年のパカラップS(G3)とブルボネットオークス(G3)などを制した重賞勝ち馬で、本馬は2016年のセレクトセールサラブレッド1歳において、93,960,000円(税込)で売却された市場取引馬として知られる。
現役時代のエタリオウは、(株)Gリビエール・レーシングの所有馬、栗東の友道康夫厩舎の管理馬として現役生活を送り、競走成績は17戦1勝2着7回。2018年の菊花賞(G1)では優勝したフィエールマンの鼻差2着、2018年の神戸新聞杯(G2)では日本ダービー馬のワグネリアンに半馬身差の2着、2019年の日経賞(G2)ではメイショウテッコンの2着、2018年の青葉賞(G2)ではゴーフォザサミットの2着と、勝利は1回しかあげられなかったが重賞競走のバイプレイヤーとして活躍し、多くのファンを獲得した。
エタリオウは昨年12月10日付に競走馬登録を抹消して、タニノギムレットやタイキシャトル、ローズキングダム、ヒルノダムール、メイショウドトウ、アドマイヤジャパン、オーシャンブルー、ビービーガルダンといった種牡馬を引退した功労馬などが繋養されているヴェルサイユリゾートファームでスタッドイン。自身が叶わなかった重賞制覇を産駒に託すことになった。
種付料はプライヴェート。ヴェルサイユステーブル株式会社の岩﨑崇文代表取締役は「普段はおとなしいですが、ほかの馬を見ると過敏に反応するところがあります。すでに試験種付も無事に終えてます。オーナーの期待に応えられるような産駒を送り出してほしいです」と話した。