カリフォルニアクロームの本邦初産駒が誕生
2月10日、新ひだか町静内目名にある岡田牧場において、カリフォルニアクロームの本邦初産駒が誕生した。
生まれたのは父と同じ栗毛が特徴的な牝馬。母はJRAと園田競馬で6勝を記録したアイスメアー。カリフォルニアクロームを日本に導入した中心人物のひとりでもある岡田牧場の岡田隆寛社長は「母親がサウスヴィグラスとノーザンテーストの血を引いているので、それほど大きくはありませんが、良い子が生まれたと満足しています。骨量があって柔らかみがあり、自分が想像していた通りのカリフォルニアクロームに似たタイプだと思います。血統的にはダートかもしれませんが、カリフォルニアクローム自身は芝のG1競走でも結果を残しているので、芝コースでも活躍してくれることを期待しています」と話した。
牡10歳栗毛のカリフォルニアクロームは、父がラッキープルピット、母がラヴザチェイス、母の父がノットフォーラヴというアメリカ産馬。競走成績は27戦16勝2着4回3着1回となる。
3歳時の2014年にはケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G1)、サンタアニタダービー(G1)、ハリウッドダービー(G1)などを制覇して、エクリプス賞年度代表馬と3歳牡馬チャンピオンを受賞。5歳時の2016年にはドバイワールドC(G1)、オーサムアゲインS(G1)、パシフィッククラシック(G1)、などを制覇して自身2度目のエクリプス賞年度代表馬と古牡馬チャンピオンを受賞した。
現役引退後の2017年からアメリカと南米チリで種牡馬入り。現3歳がファーストクロップになる。
日高地区の生産者を中心とした有志による大型シンジケートが結成され、昨年から新ひだか町静内田原にあるアロースタッドで種牡馬生活を開始。日本供用初年度は2006年のオークス(G1)、秋華賞(G1)の牝馬2冠を制してJRA賞最優秀3歳牝馬と最優秀父内国産馬を受賞したカワカミプリンセス、2018年の愛知杯(G3)優勝馬エテルナミノル、2015年のファンタジーS(G3)優勝馬キャンディバローズ、2014年のファンタジーS(G3)優勝馬クールホタルビ、2016年の関東オークス(Jpn2)優勝馬タイニーダンサー、2011年の関東オークス(Jpn2)優勝馬カラフルデイズなどの重賞勝ち馬を含め143頭に種付けした。