浦河・荻伏軽種馬生産振興会青年部が当歳馬品評会
10月29日、浦河町にある牧場後継者などで組織する浦河町軽種馬生産振興会青年部と荻伏軽種馬生産振興会青年部は共催で、令和元年度当歳馬品評会を開催した。
品評会は今年で9年目。各青年部とJRA日高育成牧場から10頭が出陳された。当日は両青年部員のほか、新ひだか町三石の青年部員、JRA日高育成牧場高嶋民治場長、JBBA日本軽種馬協会静内種馬場遊佐繁基場長、ひだか東農業協同組合職員、日高軽種馬農業協同組合職員、協賛企業の職員などが参加。参加者全員が審査員となり出陳牧場を巡回し、馬体(20点満点)、手入れ(10点満点)、展示(10点満点)を審査した。
展示の際には普段の飼料の種類や量、放牧時間などを紹介。出陳者からは配合種牡馬を選定した理由、出陳した動機、セール上場予定馬、売却済み、管理方法といったことについても申告があった。
審査の結果、最優秀賞は(有)宮内牧場が出陳したデンファレの2019が受賞。優秀賞1席は川越ファーム出陳のジュリエッタの2019、優秀賞2席は(有)大北牧場出陳のダイワエタニティーの2019、ベストターンドアウト賞は(有)高村牧場出陳のプライムウィッシュの2019となった。入賞者にはJRAやひだか東農業協同組合、協賛企業などから賞状や記念品が贈られた。
参加者を代表して高嶋場長は「今日、浦河・荻伏の当歳馬品評会が、たくさんの皆様に参加していただき、盛大に行われましたことを大変喜ばしく思います。浦河青年部の田中駿部長をはじめ主催者の皆様におかれましては、大変ご尽力いただきましたことをこの場を借りて感謝申し上げます。わたしども9つの牧場を見せていただいて、これから浦河を背負う馬を見させていただき、楽しい一日でした。総じて感じたことは、それぞれの馬に個性はありましたが、人の言うことを聞いて、手入れもしっかりとしている印象を受けました。日ごろから皆様方が、いかに手をかけているか、育ててくださっているかがよく感じられました。こういう品評会を通じて皆様方が、情報交換なり、意見交換をしながら、互いに切磋琢磨して、この浦河全体のレベルアップを図れることは、本当に有意義なことであるし、これからも大変かとは思いますがぜひ続けていただきたい。今日の馬が今後のせり市場、あるいは競馬場で活躍する姿を楽しみにしていますし、今後も皆様方のご活躍を心から祈念しております」と講評した。
主催者として準備に奔走した浦河町軽種馬生産振興会青年部の田中駿部長は「無事に当歳馬品評会を終えることができました。今回、たくさんのスポンサーからも協力していただき、例年より多くの方々に参加していただき、賑わったのではないかと思います」と話した。
審査結果は下記の通り。
〇最優秀賞:デンファレの2019牝、芦毛、父ザファクター、母デンファレ
母の父フジキセキ、(有)宮内牧場出陳
〇優秀賞1席:ジュリエッタの2019牡、鹿毛、父ビッグアーサー、母ジュリエッタ
母の父エンパイアメーカー、川越ファーム出陳
〇優秀賞2席:ダイワエタニティーの2019牝、鹿毛、父マジェスティックウォリアー、母ダイワエタニティー
母の父ジャングルポケット、(有)大北牧場出陳
〇ベストターンドアウト賞:プライムウィッシュの2019牡、黒鹿毛、父ホッコータルマエ、母プライムウィッシュ
母の父シンボリクリスエス、(有)高村牧場出陳