馬産地ニュース

ジェイエス繁殖馬セールが行われる

  • 2019年10月24日
  • プライマリーコードは3800万円で落札された
    プライマリーコードは3800万円で落札された
  • 最高価格プライマリーコード
    最高価格プライマリーコード
  • 空胎の最高価格馬ダンツペンダント
    空胎の最高価格馬ダンツペンダント
  • 高額2位のブルーロータス
    高額2位のブルーロータス
  • 高額3位のヴァイスゴルト
    高額3位のヴァイスゴルト
  • あいさつする服部社長
    あいさつする服部社長

 10月23日、北海道新ひだか町の日本軽種馬協会北海道市場で株式会社ジェイエス(服部健太郎社長)が主催する繁殖馬セールが行われた。

 今年4月の中山グランドジャンプ(JG1)を勝って健在振りを示しているオジュウチョウサンの母シャドウシルエットや、帝王賞(Jpn1)優勝オメガパフュームの母オメガフレグランス、あるいは白山大賞典(Jpn3)2連覇グリムの母ブランシュネージュ、障害重賞2連勝中のシングンマイケルの母ジェヴォーナなども同セールの取引馬だ。

 今年も3歳から20歳までの218頭(受胎馬190頭、空胎馬28頭)が上場されて、141頭(受胎馬128頭、空胎馬13頭)を売却した。売却率は、受胎牝馬が67.4%、空胎馬が46.4%。総売上げは7億2063万2000円(税込み、以下同)となった。平均価格は、受胎牝馬が約517万円で、空胎馬が約446万円。

 最高価格となったのはエイシンヒカリを受胎中のプライマリーコード(8歳、父クロフネ)。デビュー戦に勝ち、デイリー杯(G2)2歳5着という実績もさることながら、今春のヴィクトリアマイルと今秋の富士S(G3)に勝ったノームコア、先の秋華賞(G1)優勝クロノジェネシスの母クロノロジストと全姉妹という血統に注目が集まっていた。41,800,000円で(株)社台ブラッドメアが落札した。

 高額2位はラブリーデイの受胎牝馬ブルーロータス(8歳、父ディープインパクト)。その母ピンクカメオがNHKマイルC(Jpn1)の優勝馬で、一族にはブラックホーク(安田記念(G1)、スプリンターズS(G1))ステイフーリッシュ(京都新聞杯(G2)、京都記念(G2)2着)らがいる血統。(株)小笹商店が31,350,000円で落札している。

 高額3位は前川勝春氏が29,150,000円で落札したヴァイスゴルト(7歳、父ダンスインザダーク)。ステイゴールド(香港ヴァーズ(G1)、ドバイシーマクラシック(G2))レクレドール(ローズS(G2))の半妹という血統だ。

 空胎馬では新馬戦や大宰府特別など平地4勝、障害1勝をあげたダンツペンダント(6歳、父オレハマッテルゼ)。オークス(G1)でもハナを切って見せ場を作った馬だ。こちらはシンボリ牧場(有)が23,650,000円で落札している。

 セール終了後、服部社長は「繁殖牝馬セールは上場馬のレベルによって値段が大きく異なりますので前年との比較は難しいのですが、良質馬については高く評価されたと思っています。とはいえ、幅広い価格帯で取引されるのはこの市場の特徴で、幅広い価格帯から多くの活躍馬が出ています。取引馬産駒の活躍を期待するとともに、今後も販売申込者、購買者の方々にご満足いただけるように努力していきますので、よろしくお願いします」とセールを締めくくった。