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アポロケンタッキーがスタッドイン

  • 2019年10月16日
  • スタッドインしたアポロケンタッキー
    スタッドインしたアポロケンタッキー
  • 500kgを超える雄大な馬体を披露した
    500kgを超える雄大な馬体を披露した
  • 種付料など詳細は後日発表される
    種付料など詳細は後日発表される

 10月3日、新ひだか町静内豊畑にあるへいはた牧場に、来年から種牡馬として供用を開始するアポロケンタッキーがスタッドインした。

 アポロケンタッキーは父ラングフール、母ディキシアナディライト、母の父ゴーンウェストという血統の牡7歳の鹿毛。アメリカの2013年キーンランドセプテンバーセールにおいて、55,000アメリカ$でムラヤマブラッドストックに落札されたアメリカ産馬となる。

 アポロケンタッキーは現役時代、アポロサラブレッドクラブの所有馬、栗東の山内研二厩舎の管理馬として2014年10月の京都でデビュー。最初は芝のレースを使われていたが4戦目からダートに転じると5戦目で初勝利。4歳になり本格化し2016年のみやこS(G3)で重賞初制覇を成し遂げた。

 5番人気で出走した暮れの東京大賞典(G1)は、その年のJBCクラシック(Jpn1)優勝馬アウォーディーやチャンピオンズC(G1)優勝馬サウンドトゥルー、帝王賞(Jpn1)優勝馬コパノリッキー、前年のジャパンダートダービー(Jpn1)優勝馬ノンコノユメなどを抑えてG1初制覇。出走時の馬体重565kgは、ヒシアケボノの560kgを更新するG1競走における最高馬体重勝利となった。

 翌年はドバイワールドC(G1)にも出走し、帰国後は日本TV盃(Jpn2)に優勝。引退レースとなった今年9月の日本TV盃(Jpn2)まで、22戦連続で重賞競走に出走するなど、ダートのG1/Jpn1競走の常連としてビッグレースを沸かせ、通算37戦9勝の成績を残した。

 アポロケンタッキーの父ラングフールは、アメリカのチャンピオンサイアーに何度も君臨した世界的大種牡馬ダンチヒの直仔。自身は現役時代にカナダのチャンピオンスプリンターに選出された快速馬で、種牡馬としても数多くのG1ホースを送り出している。

 事務局のムラヤマブラッドストックは「オーナーにとってはG1レースに勝っただけでなく海外にも連れて行ってくれた思い入れのある馬です。アメリカ産馬らしい雄大な馬格とパワー、スピードを産駒に伝えてほしいですね。ありがたいことに、すでに種付料などの問い合わせもいただいています。血統的にも配合しやすい種牡馬。楽しみです」と話した。種付料や所有形態など詳細は後日発表されるという。