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ヤングマンパワーが白馬牧場でスタッドイン

  • 2019年10月16日
  • スタッドインしたヤングマンパワー
    スタッドインしたヤングマンパワー
  • 現役時代はスピードとパワーを武器にマイル重賞3勝
    現役時代はスピードとパワーを武器にマイル重賞3勝
  • スニッツェルの貴重な後継として期待は大きい
    スニッツェルの貴重な後継として期待は大きい

 9月15日、新冠町西泊津にある白馬牧場に、来年から種牡馬として供用を開始するヤングマンパワーがスタッドインした。

 ヤングマンパワーは父スニッツェル、母スナップショット、母の父サンデーサイレンスという牡7歳の黒鹿毛。安平町源武にあるノーザンファームの生産馬で、日本競走馬協会が主催する2013年のセレクトセール1歳セッションにおいて、13,650,000円(税込)で星野祐介氏に落札された市場取引馬として知られている。

 現役時代は星野壽市氏の所有馬、美浦の手塚貴久厩舎の管理馬として、2014年12月の中山競馬場の2歳新馬戦でデビュー勝ち。デビュー3戦目となった2015年2月のアーリントンC(G3)で重賞初制覇を飾った。充実の4歳を迎えると2016年8月の関屋記念(G3)ではクラリティスカイらを抑え、続く富士S(G3)ではイスラボニータ、ダノンプラチナらを一蹴して重賞を連勝。ラストランとなった今年9月の京成杯オータムH(G3)まで、19戦連続重賞競走出走と長きにわたって重賞戦線で活躍し、3つの重賞を含め通算32戦5勝の成績を残した。

 ヤングマンパワーの父スニッツェルは、オーストラリアで3度チャンピオンサイアーに輝いた名種牡馬リダウツチョイスの産駒。自身は現役時代オーストラリアのG1レースに優勝し、種牡馬としても2016/2017年シーズンと2017/2018年シーズンと2シーズン連続でオーストラリアのチャンピオンサイアーに輝いている。日本には2007年と2011年の2度、シャトル種牡馬として安平町の社台スタリオンステーションにて供用。2度目のシャトル時に種付けされて誕生したのがヤングマンパワーとなる。

 白馬牧場は「オーストラリアのトップサイアーから受け継いだスピードとパワーを後世に伝えてほしい。馬格にも恵まれているので種牡馬として楽しみ」と期待した。