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門別競馬場でイノセントカップが開催される

  • 2019年10月01日
  • 2番手から抜け出したヘイセイメジャーが勝利を飾った
    2番手から抜け出したヘイセイメジャーが勝利を飾った
  • 6番人気の低評価を覆し、重賞初勝利
    6番人気の低評価を覆し、重賞初勝利
  • 喜びの口取り写真
    喜びの口取り写真
  • 表彰式での関係者のみなさん
    表彰式での関係者のみなさん

 2歳馬によるスプリント重賞・競馬ブック杯第19回イノセントカップ【シャンハイボビー賞】(H3)が9月25日、門別競馬場ダート1200mで行われた。

 人気の一角を担うサンオブロジータが出走を取り消し、牡8頭、牝1頭の全9頭がエントリーした。1番人気は紅一点、ヴァンセンヌの初年度産駒、クモキリで2.6倍。デビュー戦を好タイムで圧勝し、2戦目で重賞挑戦となる。2番人気はターフチャレンジ競走を制し、JRA交流競走・すずらん賞にも挑戦したスターリングローズ産駒、マナホクレレで5.6倍。3番人気はプリサイスエンド産駒のイッキカセイ。3戦2勝、安定した成績で5.8倍と人気を集めた。

 レースは、タイセイサクセサー、リュウノゾロの2頭がやや立ち遅れ後方から。先手を奪ったのは人気のクモキリ、ヘイセイメジャー、リアリティワード、モリノブレイクなどが続く。縦長の展開となったが、3コーナーで2番手を進んでいた6番人気のヘイセイメジャーが先頭に立つと、そのまま後続を凌ぎきり重賞初勝利を飾った。勝ち時計は1:12.7(晴・重)1馬身1/2馬身差の2着は5番人気のモリノブレイク。さらに1馬身差の3着は9番人気のタイセイサクセサーが入り、果敢に逃げた1番人気のクモキリは8着という結果だった。

 先週のフローラルCにつづき、2週連続重賞勝利となった宮崎光行騎手は「外枠だったので、スタートを決めて先行しようと思ってました。スムーズに番手に付けられて思い描いていた通りのレースができましたね。心肺機能が高く、簡単にバテないと信じて直線は集中して走れるように誘導しました。まだまだ上積みはあると感じますし、これからが楽しみ」と期待を口にした。

 管理する松本隆宏調教師は「枠順も良かったし、+14kgの馬体重も重いのではなくボリュームが出た結果ですし、万全の態勢で挑めました。好スタートから2番手に付けた時点でこれはいけるかなと期待しましたね。最後の直線はちょっと遊ぶところのある馬なので心配しましたが最後まで頑張ってくれました。現時点では1200mが適正とは思いますが、今後の成長でもう少し胴が伸びてくれれば活躍の場が広がりそうです」と声を弾ませた。

 ヘイセイメジャーは父マジェスティックウォリアー、母スズノメヒョー、母の父バチアーという血統の2歳牡馬。生産は、桜花賞馬レッツゴードンキ、マイルチャンピオンシップ(G1)を制したダイタクヘリオスなどを生産した平取町の清水牧場。5月16日のフレッシュチャレンジ競走(ダ1000m)でデビュー、6馬身差の圧勝で初勝利を飾ると、ウィナーズチャレンジ競走(ダ1200m)ハナ差2着、つづく栄冠賞も2着と惜敗した。JRA札幌競馬場へも遠征し、クローバー賞(芝1500m)7着のあと、同レースで重賞初勝利。低評価を覆し、更なる高みを目指す。