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旭岳賞はスーパーステションが8馬身差の圧勝で重賞12勝目を飾る

  • 2019年09月17日
  • 後続を大きく突き放す圧巻の走り
    後続を大きく突き放す圧巻の走り
  • 8馬身差で重賞12勝目のゴールを突き抜けた
    8馬身差で重賞12勝目のゴールを突き抜けた
  • ウイニングロードを歩く王者スーパーステション
    ウイニングロードを歩く王者スーパーステション
  • たくさんの関係者が口取りに参加
    たくさんの関係者が口取りに参加
  • 協賛したホクレンから副賞としてえん麦1トンが贈られた
    協賛したホクレンから副賞としてえん麦1トンが贈られた

 門別競馬場では9月12日、道営記念を目指す古馬重賞、第5回旭岳賞(H3)【クリエイターⅡ賞】がダート2000mで行われた。

 4歳から7歳までの8頭がエントリーした同レース、1.4倍という断然の1番人気に推されたのは、今シーズンも地元重賞負けなしのスーパーステション。2番人気は、JRAの芝レースに挑戦し続け、ジャパンC(G1)では7着と健闘、今年は香港のG1にも出走したハッピーグリンで4.1倍。地元門別競馬場での出走は、2歳時以来2年振りとなる。6.4倍の3番人気は、スーパーステションの同期であり、ジャパンダートダービー(Jpn1)優勝馬、ヒガシウィルウィン。今季からホッカイドウ競馬に戻り、久しぶりの重賞出走となった。

 それぞれ別路線で活躍してきた実力馬が顔を揃えた一戦、連勝街道を突き進むスーパーステションに一矢報いることはできるのか、注目のスタートが切られた。先手を奪ったのは、やはりスーパーステション。外目をピッタリマークするハッピーグリン、モルトベーネ、エスシーレオーネ、ヒガシウィルウィン、オヤコダカまで、一団で1コーナーを周った。いつも通り、マイペースでレースを作るスーパーステション。3コーナーでオヤコダカが進出を開始、ハッピーグリンに変わって2番手へ迫る。内ではエスシーレオーネもスパート、王者を競り落としにかかるが、直線を向いてからはスーパーステションの独走となり、後続を大きく離した。8馬身差の圧勝で同レース連覇、重賞12勝目を飾った。勝ち時計は2:05.9(晴・稍重)2着にオヤコダカ、直線鬼脚で追い上げたヒガシウィルウィンはクビ差3着という結果だった。

 スーパーステションと共に重賞12勝を達成した阿部龍騎手は「すごく調子のいい時に比べれば状態はまだまだだったので、頑張って走ってくれたなという思いが強いです。いつも真面目にレースを走ってくれているので、自分もそれに応えられるよう頑張ります」と、万全の状態ではない中、圧巻のパフォーマンスを見せたパートナーを労った。

 管理する角川秀樹調教師は「常に良い状態で出走できていた昨年と違い、今回は本調子ではなく、状態が上向きになっている途中で連覇することができてまずはホッとしています。流れはスーパーステションのレースが出来ていると思っていたし、安心して見ていられましたね。地元ではまだ負けていないので、どんな状態でも頑張ってくれる馬に感謝しかありません」と笑顔を見せた。

 スーパーステションは、父カネヒキリ、母ワイルドイマージュ、その父ワイルドラッシュという血統の5歳牡馬。新ひだか町静内にあるグランド牧場のオーナーブリーディングホース。昨年から続く地元重賞連勝記録を10勝に伸ばした。