馬産地ニュース

JBBAが第2回担い手研修

  • 2019年09月13日
  • 軽種馬取引についてがテーマになった第2回担い手研修
    軽種馬取引についてがテーマになった第2回担い手研修
  • 講師を務めた鍋谷博敏弁護士
    講師を務めた鍋谷博敏弁護士
  • 出席者も積極的に質問した
    出席者も積極的に質問した

 9月12日夜、公益社団法人日本軽種馬協会(JBBA)は、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階会議室において、平成31年度軽種馬経営高度化指導研修事業「第2回担い手研修~軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修~」を開催した。

 この研修は軽種馬生産育成牧場の円滑な経営に必要な知識の習得と、参加者間の意見交換にて経営者としての意識を醸成するとともに、地域での支援体制の強化を目指すもの。6月に続き2回目の研修には、胆振や日高から約40人の経営継承者、後継者、自治体、農協の職員が出席した。

 第2回目の研修のテーマは軽種馬取引に係る契約、軽種馬取引に係る法律問題。講師に赤坂西法律事務所の鍋谷博敏弁護士、アドバイザーに酪農学園大学農食環境学群・循環農学類の小糸健太郎教授を招いた。

 講義で鍋谷弁護士は、セレクトセールと北海道市場の家畜市場業務規程の比較、売買契約書、預託契約書、預託繁殖牝馬の飼養内容、育成馬の飼養内容と留意すべき内容などを資料に、実際にあった軽種馬取引トラブルを例に取り、現在の民法と来年4月1日から施行される新しい民法での解釈やトラブルを回避する方法などを説明。そのうえで事前公表事項や代金の支払い時期、引き渡し、所有権の移転時期などが業務規程の中で細かく明記されている市場を通じての取引が一番安全であることを強調した。