馬産地ニュース

北海道日高装蹄師会が造鉄講習会

  • 2019年09月13日
  • 造鉄競技に励む全国大会出場選手
    造鉄競技に励む全国大会出場選手
  • アドバイスを送る中舘芳貴装蹄師(写真中央)
    アドバイスを送る中舘芳貴装蹄師(写真中央)
  • 出来上がった蹄鉄について意見交換した
    出来上がった蹄鉄について意見交換した

 9月10日、北海道日高装蹄師会(武田英二会長)は、浦河町西舎にあるJRA日本中央競馬会日高育成総合施設軽種馬装蹄所において、令和元年度造鉄講習会を開催した。

 この講習会は、毎年10月に栃木県宇都宮市にある公益社団法人日本装削蹄協会装蹄教育センターを会場に開催される、全国装蹄競技大会の前に行われるもので、大会の出場選手や会員のレベルアップを図るためのもの。10月7日、8日に開催される今年の第72回大会には、北海道日高装蹄師会からは7人がエントリーしている。

 講習会の開催にあたり武田会長は「今日は全国大会に向けての講習会です。来月の7、8日にありますが、出場する選手におかれましては、改良点を学んで、大会当日に本領を発揮できるよう期待しています」と挨拶。講師は全国大会で優勝経験があるノーザンファームの中舘芳貴装蹄主任と森野健太装蹄師が務めた。

 全国大会の審査員を務めたこともある中舘装蹄主任は「本番まで1か月を切っています。今日は本番同様、25分間で造鉄していきます。つくり方に関しては皆さんよく御存知と思いますので、どういうところに気をつければいいかというポイントをアドバイスしたいと思います」と話した。

 全国大会に出場する選手は、熱く燃えたぎるコークスの炎を前に、本番さながらに造鉄を開始。真っ赤になった鉄かんをハンマーで力強く叩き、課題とある造鉄競技(07タイプ後肢ペア)に取り組んだ。

 武田会長は「日頃の業務の後に大会に向けて練習する姿を知っていますので、少しでも良い成績をあげて、できれば優勝旗を持ち帰ってほしいです」と選手にエールを送った。