馬産地ニュース

JBBAがリム&フットケア・ワークショップ

  • 2019年09月12日
  • 令和になって最初のワークショップ
    令和になって最初のワークショップ
  • 講師を務めた荒川雄季獣医師
    講師を務めた荒川雄季獣医師
  • フロアーからの質問に答える前田昌也獣医師
    フロアーからの質問に答える前田昌也獣医師

 9月9日夜、公益社団法人日本軽種馬協会(JBBA)は、新ひだか町田原にある静内種馬場研修所講義室において、令和元年度第1回リム&フットケア・ワークショップを開催した。

 ワークショップは、新たな視点からアシや蹄の管理について、装蹄師、獣医師の立場から意見を交換し、相互連携や共通理念を養うとともに、さらに高度な護蹄技術や予防・矯正技術を探るもの。平成22年度から毎年、2月と9月の年2回、軽種馬経営高度化指導研修事業の一環として行われている。

 令和になって初めてのワークショップには、北海道セプテンバーセール前の忙しい時期にもかかわらず、JRA日高育成牧場、日高軽種馬農業協同組合、みなみ北海道農業共済組合や大手牧場の獣医師、開業獣医師、北海道日高装蹄師会の装蹄師、獣医師を目指して研修中の大学生など約50人が出席した。

 当日は武田英二北海道日高装蹄師会会長が座長となり、JBBA静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センター調査役の田中弘祐装蹄師が「骨離断性蹄裂傷」について、みなみ北海道農業共済組合日高支所の荒川雄季獣医師が「生後5日で裂蹄を発症した当歳馬の一症例」について、日高軽種馬農業協同組合静内診療所の前田昌也獣医師が「亀裂性?化膿性?蹄葉炎の症例」について、症例を報告。自身が日常の仕事の中で遭遇した症例について、実際の写真やレントゲン写真を用いて説明し、治療後の経過などを明かした。

 各症例報告後にはフロアーから多数の質問や意見、アドバイスが寄せられ、装蹄師、獣医師の意思疎通が図られた。

 次回のワークショップは令和2年2月に開催予定している。