JBBAとBTCが合同で研修コース体験入学会
8月26日から29日、公益社団法人日本軽種馬協会(JBBA)と公益財団法人軽種馬育成調教センター(BTC)は、競走馬の牧場で働くために必要な技術や知識を学ぶ研修コースの合同体験入学会を実施した。
JBBAは強い馬づくりを担う生産育成技術者を養成する目的で1990年に生産育成技術者研修を開講。BTCは世界に通用する強い馬づくりを担う育成調教技術者を養成するため1992年に育成調教技術者養成研修を開講している。JBBAからは400人以上、BTCからは500人以上の研修修了生が巣立っており、我が国の軽種馬生産育成界の発展に大きく寄与している。
体験入学会は毎年、それぞれが単独で行っていたが、過去には両方の体験入学会参加者もいたこともあり、参加者の負担を減らそうと初めて合同で開催。北海道、千葉県、神奈川県、東京都、静岡県、愛知県、岐阜県、滋賀県、大阪府、愛媛県、福岡県、鹿児島県など全国から、13歳から20歳までの中学生、高校生、大学生の男女16人が参加した。
26日に北海道入りした16人は、翌27日から浦河町西舎にあるBTCで体験入学をスタート。育成調教技術者養成研修についてのガイダンス、第37期研修生の騎乗訓練の見学、研修施設の見学、ホースシミュレーターの試乗、厩舎作業、体験乗馬、研修担当者及び第37期研修生との懇談会などが行われた。
28日は新ひだか町静内田原にあるJBBA静内種馬場へ移動。生産育成技術者研修の内容説明、第41期研修生の騎乗研修の見学、厩舎作業体験、体験乗馬、JBBA静内種馬場の施設や種牡馬の見学、研修担当者及び研修生との懇談会が行われた。
最終日は新ひだか町静内神森にある北海道市場の施設や、JBBAとBTC研修の出身者が働く、新冠町西泊津のコスモヴューファームを見学。参加者は4日間で研修や牧場で働くこと、軽種馬生産のシステムなどに理解を深めた。
BTCの田村正和場長は「JBBAとBTCの研修については、それぞれ特徴があります。参加者に方におかれましては、自分の目で見て納得して自分に合う方の研修を受講してくれれば」と話していた。