馬産地ニュース

新ひだか町で育成技術講習会

  • 2019年08月07日
  • 新ひだか町で開催された育成技術講習会in北海道
    新ひだか町で開催された育成技術講習会in北海道
  • 講師を務めたJRA日高育成牧場主任研究役の松井朗氏
    講師を務めたJRA日高育成牧場主任研究役の松井朗氏
  • 出席者からも多くの質問が寄せられた
    出席者からも多くの質問が寄せられた

 8月6日夜、公益社団法人競走馬育成協会は、新ひだか町静内古川町にある新ひだか町公民館・コミュニティセンターにおいて、育成技術講習会in北海道を開催した。

 この講習会は、日本中央競馬会、公益財団法人軽種馬育成調教センターとの共催。育成調教技術の改善・普及を図るため、全国の馬産地において馬関係者に育成調教技術の向上のための情報を提供するもので、平成24年から行われている。今回はJRA日高育成牧場主任研究役の松井朗氏を講師に招き、「育成馬のスポーツ栄養~競走馬に向けての栄養を考える~」がテーマとなった。

 講習会に先立ち飯田正剛副会長は「今回のテーマは育成馬のスポーツ栄養です。みなさまの育成馬にとって、まさにこれからの時期、たいへん重要なことと思いテーマを決めました。講師の松井様には、アスリートの卵である育成馬の栄養について、競走馬としてのデビューに、どのように繋げていくかもふまえて、説明していただきます。この講習会が有意義なものになることを祈念いたします」とあいさつした。会場には約150人の牧場関係者が集まった。

 講師の松井氏は平成4年にJRAに入会。以来、そのほとんどの期間、馬の栄養の研究に従事してきた。栃木県の競走馬総合研究所在籍中は、競走馬に視点をおいたスポーツ栄養をメインに研究し、現在も含め、日高在籍中は、生産・育成に関連した研究をメインとしている。

 松井氏は、最初に、スポーツ栄養は、アスリートが競技で最大限の結果を発揮し、質の高いトレーニングを行うための栄養と説明。続いて、後期育成の飼養管理、競走馬の飼葉、疲労困憊になりにくい体づくり、コンディションの維持、植物油の利用について分かりやすく解説した。