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ノーザンホースパークにディープインパクトの献花台

  • 2019年08月05日
  • ノーザンホースパークに設置されたディープインパクトの献花台
    ノーザンホースパークに設置されたディープインパクトの献花台
  • ディープインパクトの母ウインドインハーヘア
    ディープインパクトの母ウインドインハーヘア
  • ディープインパクトが過ごした社台スタリオンステーションの放牧地
    ディープインパクトが過ごした社台スタリオンステーションの放牧地

 7月31日、苫小牧市美沢にあるノーザンホースパークに、ディープインパクトの献花台が設置された。開場時間は午前9時から午後5時。設置期間は9月1日まで。

 2005年に史上2頭目の無敗の3冠馬となるなどG1を7勝し、種牡馬としても2012年から昨年まで7年連続してリーディングサイアーに輝くなど、数多くの記録を打ち立てたディープインパクトは、7月30日に頸椎の骨折が判明し、回復の見込みが立たないことから安楽死の処置がとられた。

 繋養先だった社台スタリオンステーションには訃報の後、多くのファンや関係各所から献花台設置の問い合わせが寄せられたが、設置することで考えられる、ほかの種牡馬の日常への影響、献花台の設置スペース、適正な環境を用意することが困難であることなど、様々な観点を考慮して、ディープインパクトを生産したノーザンファームの関連施設であるノーザンホースパークの協力を得て献花台を設置することにしたという。

 献花台はノーザンホースパークのK'sガーデン向かいにある、厩舎1休憩室に設置。献花台横には記帳台も併設されている。また、献花台が設置されている休憩室の隣には、ディープインパクトの母として知られるウインドインハーヘアの馬房もある。

 31日に献花台の設置が報じられると、ノーザンホースパークには供花を持った多くのファンが来場。献花台の前で手を合わせ、「いままでありがとう」、「おつかれさまでした。ゆっくり休んでください」といった記帳をして、ディープインパクトの冥福を祈った。

 ノーザンホースパークでは「期間中、献花目的でご来園のお客さまは、お手数ですが入園ゲートにてスタッフにお声がけくださいますようお願いいたします。いただいた入園料の一部を国内の引退競走馬飼育支援団体へ寄付させていただきます」としている。