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2019年ファーストシーズンサイアーのJRA初勝利はキズナ

  • 2019年06月14日
  • 2019年ファーストシーズンサイアーJRA初勝利のキズナ
    2019年ファーストシーズンサイアーJRA初勝利のキズナ
  • 現役時代は日本ダービー(G1)など重賞5勝
    現役時代は日本ダービー(G1)など重賞5勝
  • 父にJRA初勝利を贈ったJRA育成馬時代のルーチェデラヴィタ
    父にJRA初勝利を贈ったJRA育成馬時代のルーチェデラヴィタ

 6月9日、阪神競馬場にて行われた第5競走の2歳新馬戦「メイクデビュー阪神(芝1600m)」で、キズナの産駒ルーチェデラヴィタが優勝。この勝利で本年から本邦初年度産駒をデビューさせる2019年ファーストシーズンサイアーのJRA初勝利はキズナとなった。

 デビュー勝ちを飾ったルーチェデラヴィタは、父キズナ、母トウカイライフ、母の父トウカイテイオーという血統の鹿毛の2歳牝馬。安原浩司氏の所有馬、栗東の西村真幸厩舎の管理馬、日高町の広富牧場の生産馬。昨年の北海道サマーセールでJRA日本中央競馬会が購買したJRA育成馬で、本年4月に中山競馬場にて行われたJRAブリーズアップセールにおいてで売却された。

 種牡馬としてJRA初勝利をあげたキズナは、父ディープインパクト、母キャットクイル、母の父ストームキャットという血統。現役時代は前田晋二氏の所有馬、栗東の佐々木晶三厩舎の管理馬として競走生活を送り、2013年の日本ダービー(G1)、フランスのニエル賞(G2)、京都新聞杯(G2)、毎日杯(G3)、2014年の大阪杯(G2)など14戦7勝の成績を収めた。

 2016年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度は269頭に種付けされ、182頭が血統登録されている。本年度の種付料は受胎条件350万円(受胎確認後9月末日迄支払。フリーリターン特約対象)。

 2019年ファーストシーズンサイアーのJRA初勝利となったキズナに社台スタリオンステーション事務局は「期待している種牡馬だけにうれしいですね。競馬サークルにとっても即戦力が求められる2歳トレーニングセールの取引馬が早い時期に勝てたというのは良かったと思います。初年度産駒は180頭以上とたくさんいますので、これからデビューする産駒も楽しみが多いです。ディープインパクトの後継種牡馬として、ディープ系を発展させるためにも頑張ってほしいです」とコメントした。