ザファクターの初仔が誕生
日本軽種馬協会が昨年、新ひだか町静内田原にある静内種馬場において、1年限りのリースで供用していたザファクターの日本での初仔が誕生した。
1月27日生まれの黒鹿毛の牡馬で、母はサンコロネット。浦河町東栄にある笠松牧場の生産馬となる。同牧場は「協会の種牡馬は魅力的な種牡馬が多いので毎年種付けしてます。ザファクターはウォーフロントの後継ですし、1年限りで希少価値が高く、種付料が米国にいたときと比べても手頃と思いました。しっかりとした馬が生まれて満足です」と話した。
ザファクターは父が世界で最も注目を集めるウォーフロント、母がグレイシャスネス、母の父がミスワキという芦毛のアメリカ産馬。現役時代はアメリカとUAEで走り、マリブS(G1)、パットオブライエンS(G1)、レベルS(G2)、サンカルロスS(G2)、サンヴィセンテS(G2)など13戦6勝の成績を収めた。
2013年からアメリカで、2014年からオーストラリアで種牡馬として供用開始。初年度産駒からシャンデリアS(G1)勝ち馬のノーテッドアンドクオーテッドなどを送り出し、せり市場においても高評価を得ていた。
日本では昨年、166頭の繁殖牝馬と交配。種付シーズン終了後の昨年8月にアメリカへ帰国。現在はケンタッキー州にあるレーンズエンドファームにおいて種牡馬生活を送っている。