馬産地ニュース

レックススタッドで種牡馬展示会が開催される

  • 2019年02月15日
  • ビーチパトロール
    ビーチパトロール
  • ロイカバード
    ロイカバード
  • レガーロ
    レガーロ
  • コルヴァッチ
    コルヴァッチ
  • レーヴミストラル
    レーヴミストラル
  • アグニシャイン
    アグニシャイン

 静内地区の最後は26頭の種牡馬を擁するレックススタッド。本日3場目とあって、冷え切った体を振舞われた豚汁やスープなどで温めながら展示スタートを待った。

 約500人の生産関係者が見守る中、最初に登場したのは、新種牡馬ビーチパトロール。米国産、父レモンドロップキッドの6歳馬で、アーリントンミリオンS(G1)など芝のG1レースを3勝している同馬。「ステイゴールドのようなかたちをしており、日本での馬場適性も問題ないでしょう」と事務局も太鼓判を押す、自慢の輸入新種牡馬だ。

 続いては13年のセレクトセール当歳セッションにおいて2億5,200万円(税込)で落札された良血馬、ロイカバード(父ディープインパクト)。競走成績は振るわなかったものの、流れる血脈は超一流。開花できなかった能力を余すことなく産駒たちに与え、繁栄して欲しい。

 新種牡馬3頭目は、両親共に米G1馬のレガーロ(父バーナディニ)。大種牡馬エーピーインディの流れを汲む同馬は筋肉量豊富な馬体を誇り、ダート種牡馬界に新風を吹かせる存在になるかも知れない。

 4頭目はディープインパクト産駒のコルヴァッチ。半兄にマルカシェンク、半姉ザレマ、全兄にガリバルディがいる活躍馬量産ファミリーの出身。わずか4戦で引退、種牡馬入りとなつてしまったが、ファミリーの枝葉を広げるべく新たなステージで邁進する。

 そして15年の青葉賞(G2)など重賞2勝馬レーヴミストラル(父キングカメハメハ)が登場。 半姉にレーヴディソール、半兄にアプレザンレーヴを持つ“レーヴ一族”にとって初めての種牡馬となった同馬。G1級の能力を持ちながらついに届かなかった自身のためにも、叶わなかった夢の続きは産駒に託す。

 新種牡馬の最後はアグニシャイン。父ハービンジャーにとって初の後継種牡馬となり、3代母にウインドインハーヘアがいる言わずもがなの良血馬。しなやかな振る舞い、黄金色に輝く上品な馬体に生産者から熱い視線が注がれた。

 新種牡馬6頭のあとは、昨年産駒がデビューしたトーセンラーとパドトロワ、バーディバーディ。新入厩馬エイシンフラッシュ、今年産駒がデビューするフェノーメノ、ラブイズブーシェ、オーシャンブルー、ヴァンセンヌ、コパノリチャード、ニホンピロアワーズが紹介された。

 現役時代の姿が記憶に新しいエイシンヒカリやハクサンムーン、実績種牡馬のスマートファルコン、19歳になったネオユニヴァース、ショウナンカンプ(21歳)、タニノギムレット(20歳)のベテランたちも若々しい姿を披露した。

 産駒ロードクエストがスワンS(G2)を制し、重賞3勝目を挙げたマツリダゴッホ、トリは2頭目の後継種牡馬、ゴールドアクターを送り出したスクリーンヒーローが務めた。