馬産地ニュース

優駿スタリオンステーションで種牡馬展示会が行われる

  • 2019年02月13日
  • ニシケンモノノフ
    ニシケンモノノフ
  • ベストウォーリア
    ベストウォーリア
  • ゴールドアクター
    ゴールドアクター
  • レインボーライン
    レインボーライン
  • ミッキーロケット
    ミッキーロケット
  • サウンドスカイ
    サウンドスカイ
  • 約600人の生産関係者で埋め尽くされた
    約600人の生産関係者で埋め尽くされた

 2月12日、新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬展示が行われた。

 6頭の新種牡馬の中でトップバッターを務めたのは、17年のJBCスプリント(Jpn1)など重賞4勝を挙げたメイショウボーラー産駒、ニシケンモノノフ。管理していた庄野靖志調教師がマイクを握り「ダート馬ですがスピードがあり、丈夫に7歳まで活躍してくれました。この丈夫さ、堅実さは産駒に遺伝してくれると思います」と同馬の長所をアピールした。

 2頭目の新種牡馬はマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)を連覇、フェブラリーステークス(G1)2着の実績を持つマジェスティックウォリアー産駒の米国産馬、ベストウォーリア。馬場幸夫オーナーと石坂正調教師が応援に駆けつけ「その名の通り常にベストを尽くす馬。皆さんの期待に必ず応えてくれると信じています」と馬場オーナーが力を込めると「2歳時から7年間の長きにわたり厩舎を支えてくれました。生まれ持ったスピードと持久力を産駒に伝え、いい子を出してくれるでしょう」と石坂調教師も感謝の言葉と共に今後の期待を語っていた。

 3頭目は15年の有馬記念(G1)勝ち馬、スクリーンヒーロー産駒のゴールドアクター。時折尻っ跳ねしながら周回を重ねる管理馬を前に、中川公成調教師は「ご覧の通りチャカチャカした馬ですが、コースに下ろすと思いのままにコントロールできる頭の良さを持ち合わせています。芝で結果を出していますが、跨ったジョッキーはダートでも走ると皆口を揃えていました。万能型の産駒が出るのではないかと感じています」と可能性を示唆した。

 続いて登場したのは、昨年の天皇賞(春)(G1)で悲願のG1制覇を成し遂げ、ゴール直後怪我でターフを去ることになったステイゴールド産駒、レインボーライン。「やっとこの馬の実力を発揮することができたと思った直後の故障で、残念な思いでいっぱいです」と浅見秀一調教師は振り返り、「この馬の能力は子々孫々まで受け継がれていくでしょう。ぜひ産駒を手がけてみたい」と希望を口にした。

 5頭目は昨年の宝塚記念(G1)で7番人気の低評価を覆し、G1ホースの仲間入りを果たしたキングカメハメハ産駒のミッキーロケット。非サンデー系種牡馬として需要は多く、すでにたくさんの申し込みを受けている。

 そして新種牡馬の最後は15年の全日本2歳優駿(Jpn1) を制したディープスカイ産駒のサウンドスカイ。ダービー馬の父から誕生した2歳ダートチャンピオンは、次なる舞台でもスタートダッシュを決めたいところだ。

 新種牡馬紹介の後は今年産駒がデビューするトゥザワールド、タイセイレジェンド、ノーザンリバー、カレンブラックヒルがパレードリンクを周回。09年のダービー馬ロジユニヴァース、シルバーステート、エスポワールシチー、昨年は205頭に種付けし、日高地区ナンバーワンの種付頭数を誇るアジアエクスプレスなど人気種牡馬たちも元気な姿を披露し、最後のヘニーヒューズまで全22頭が展示された。

 新種牡馬すべてがG・Jpn1ウィナーという強力なラインナップを加え、シーズンを迎える。