1月19日、新ひだか町のひだかうまキッズ探検隊が、日高町富川東にある門別競馬場を訪問し、競走馬の調教の様子や厩舎作業などを見学した。

 ひだかうまキッズ探検隊は、日高の基幹産業である馬の仕事や馬の歴史、馬について、地域の子どもたちに慣れ親しんでもらい、将来の馬産地を担う人材づくりにつなげることを目的とした取り組み。一昨年から新ひだか町地域おこし協力隊が中心となり開催しているもので、この日は将来騎手志望や実家が牧場という小学4年生から中学2年生までの11人が参加した。

 門別競馬場に到着した一行は、昨年まで4年連続でホッカイドウ競馬のリーディングトレーナーに輝いている田中淳司厩舎を訪問。運動の準備をする競走馬の姿や坂路調教の様子、NARグランプリ2018最優秀ターフ馬に選ばれたハッピーグリンが洗い場でシャワーを浴びる場面、競走馬に与える飼料などを熱心に見て回った。

 見学を終えた一行は田中淳司調教師や田中厩舎所属の岩橋勇二騎手、落合玄太騎手らを囲んで質疑応答。｢この仕事を目指すきっかけは？｣、｢いままで調教してきた中で一番難しかった馬はいましたか？｣、｢ハッピーグリンのお父さんは何系ですか？｣、｢ハッピーグリンのように中央競馬に出走するときはどのように調整するのですか？｣、｢好きな種牡馬はなんですか？｣、｢お休みの日は何をしていますか？｣、｢好きなスポーツは何ですか？｣、｢尊敬する人は誰ですか？｣、｢今まで担当した中で一番思い出残る馬はなんですか？｣など、専門的なことからプライベートに関することまで多くの質問が寄せられた。

 参加したキッズたちは｢調教の様子を見れて楽しかった｣、｢トレーニングで坂道を走るのにはびっくりした｣など、興奮冷めやらぬ表情で声を弾ませていた。