デクラレーションオブウォーがスタッドイン
12月21日午前7時過ぎ、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場に、同協会がアメリカから導入した輸入新種牡馬デクラレーションオブウォーがスタッドインした。
デクラレーションオブウォーは父ウォーフロント、母テンポウエスト、母の父ラーイという血統。2009年生まれの牡9歳のアメリカ産馬。
デクラレーションオブウォーは現役時代、フランス、アイルランド、イギリス、フランス、アメリカで13戦7勝。4歳時の2013年にヨークインターナショナルS(G1)、クイーンアンS(G1)と芝で2つのG1レースに優勝したほか、ダート初挑戦のBCクラシック(G1)でも僅差3着と能力の高さを示した。
現役を引退して2014年からアイルランドで種牡馬入りし、翌2015年からはアメリカで供用。現3歳の初年度産駒からいきなり、本年の仏2000ギニー(G1)に勝利したオルメド、バリーオーガンS(G3)に勝利したアクトレスなどを、2年目産駒からもウィズアンティシペイションS(G3)に勝利したオプリなどを送り出している。日本ではモズエロイコ、ジャスパージャックが勝利をあげている。
来年度の種付料は前払不受胎返還条件で230万円。10月26日から11月12日までの配合申込には配合頭数以上の申し込みが寄せられ、現在は満口の状況という。
中西信吾場長は「アメリカからの長距離輸送を無事クリアして、とても良い状態でスタッドインできホッとしているところです。全身が筋肉で覆われすごく柔らかい馬体をしていますね。自身の競走成績もさることながら、産駒も走っています。現役時代は高いレベルで安定した走りを見せていました。芝もダートも走りますし、2000mからクラシックまで楽しめると思います。芝もダートも好条件がそろう、まさに日本向きの種牡馬といえます。この後はすぐに種畜検査を受けて、来年の2月10日から始まる種付けに向けて準備をします。生産者や馬主、関係者の方々は一度実馬を見ていただければ、種付けしたいと思う馬体をしてると思います。競馬ファンの方はノーザンダンサーからさかのぼる優秀な血がサンデーサイレンス系の牝馬などとの融合で、どんな走りを見せるかデビューを楽しみにしていただきたいです。また、ゆくゆくはジャパン産の産駒で海外の大レースに出走する日が来ればうれしいですね」とコメントした。