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瑞穂賞はスーパーステションが圧巻の大差勝ちで今季重賞5勝目

  • 2018年10月22日
  • 後続を突き放すスーパーステション
    後続を突き放すスーパーステション
  • 今季重賞5勝目は圧巻の大差勝ち
    今季重賞5勝目は圧巻の大差勝ち
  • 王者の風格が漂っている
    王者の風格が漂っている
  • 今日も完勝、喜びの口取り写真
    今日も完勝、喜びの口取り写真
  • 表彰式の様子
    表彰式の様子

 道営記念を目指す伝統の一戦、中京スポーツ杯第51回瑞穂賞(H2)【ケープブランコ賞】が10月17日、門別競馬場距離1800mで行われた。

 今年は3歳から7歳までの6頭が参戦。直前にタービランスが出走取り消しし、5頭立てとなった。1.7倍の1番人気に推されたのは2頭。今季地元重賞で負け知らずの4歳馬、スーパーステションとNAR年度代表馬に2度輝いている7歳馬ハッピースプリント。勢いのある若馬か、南関東で活躍し、古巣に戻って来た古豪か、一騎打ちの様相でレースは開始時刻を迎えた。

 横一線のスタートから、楽に先頭へ立ったのはスーパーステション。マイペースで飛ばすスーパーステションを見ながら、ハッピースプリントは2番手。外にワークアンドラブ、タイムビヨンド、最後方スティールキングは馬群から離された状態でスーパーステションの作るペースに従っていく。直線に入るとさらに加速したスーパーステションに誰も付いていけず、大差勝ちの圧勝で重賞5連勝を飾った。勝ち時計は1:53.3(曇・稍重)2着は3歳馬ワークアンドラブ、1馬身差の3着は紅一点のタイムビヨンド。2番手を進んでいたハッピースプリントは追い込んで来たワークアンドラブとタイムビヨンドに交わされ、4着という結果だった。

 今季初戦となったコスモバルク記念ではクビ差の勝利だった着差はどんどん広がり、先行から押し切るレースで最強馬への階段を上っていくスーパーステション。鞍上の阿部龍騎手は「本当に強いな、と思いながら乗っていました。馬のリズムを崩さないようにと集中していたので、他馬のことは考えていませんでしたから、道中どの馬がどこにいたかはわかりませんでした。自分とスーパーステションだけの、すごく静かなレースだった印象です。1戦毎に元から力強いフットワークに軽さも加わって、成長しているのが手に取るようにわかります。スーパーステションは強いです!」とパートナーの強さをアピールした。

 管理する角川秀樹調教師は「相手がハッピースプリントだけに、そう簡単には勝たせてもらえないだろうと思っていましたが、この着差を見ると力を付けているね。ここ最近のレースに比べるとラップは遅かったけど、向正面でハッピースプリントが迫ってきた時は、あっちも脚を使ってるし直線向いてから楽かな、と安心して見ていられました。ホッカイドウ競馬に所属してる馬として、最大の目標は道営記念ですからね。そこに向けてさらにいい状態で送り出したいです」。

 スーパーステションは、父カネヒキリ、母ワイルドイマージュ、その父ワイルドラッシュという血統の4歳牡馬。生産は新ひだか町静内にあるグランド牧場のオーナーブリーディングホース。道営記念ファン投票では4位に付けており、人気、実力ともにホッカイドウ競馬を代表する1頭だ。