馬産地ニュース

オータムセールが開催

  • 2018年10月08日
  • 最高価格を記録したアグネスラズベリの17
    最高価格を記録したアグネスラズベリの17
  • アグネスラズベリの17
    アグネスラズベリの17
  • 高額2位は厚真町産のハナイチリンの2017
    高額2位は厚真町産のハナイチリンの2017
  • 高額3位はアンケセナーメン2017
    高額3位はアンケセナーメン2017
  • 牝馬の最高価格はノヴェリスト産駒ミルクトーレルの2017
    牝馬の最高価格はノヴェリスト産駒ミルクトーレルの2017

 10月1日から3日までの3日間、日高軽種馬農業協同組合(木村貢代表理事組合長)が主催する、北海道市場オータムセール・サラブレッド1歳が、新ひだか町静内にある北海道市場で開催された。

 3日間で704頭(牡322頭、牝382頭)が上場されて、505頭(牡242頭、牝263頭)が売却。売却総額は開催レコードとなる1,757,376,000円(税込、以下同)、売却率は過去最高だった昨年比で3.4pt減の71.7%。平均価格は3,479,952円を記録した。

 セールに先だち、木村貢市場長は「台風の接近に伴う交通障害のなか、たくさんの方にご参集いただき、感謝申し上げます。今年は災害の多い年でしたが、ここに上場されている馬たちは元気に逞しく成長しております。みなさま方に取りまして最良のパートナーを選んでいただければ、幸いです」とあいさつ。多数の購買を呼びかけた。

 3日間を通した最高価格は社台ファーム生産「アグネスラズベリの17」(牡、父ダイワメジャー)の27,000,000円(税込)。「ツクバ」の冠でお馴染みの東京都の荻原昭二氏が落札した。エアジハード産駒の母は、2007年の函館スプリントS(Jpn3)に優勝したほか、同年の阪神牝馬S(G2)2着、キーンランドC(Jpn3)2着という活躍牝馬。現在、準オープンで活躍中のレッドオルバースの全弟という血統だ。

 高額2位は厚真町の阿部栄乃進氏生産「ハナイチリンの2017」(牡、父サウスヴィグラス)で16,200,000円。三重県の永井商事(株)が落札している。母はJRAの4勝馬で、祖母リンデンリリーは1991年のエリザベス女王杯(G1)優勝馬だ。

 同じく3位は新冠町の北星村田牧場牧場生産「アンケセナーメン2017」(牡、父ヘニーヒューズの15,660,000円。この馬も三重県の永井商事(株)によって落札されている。

 また、牝馬では新ひだか町の山際牧場生産「ミルクトーレルの2017」(牝、父ノヴェリスト)が12,420,000円で愛知県の宮原廣伸氏が落札している。

 なお、団体購買ではJRA日本中央競馬会が2頭(牡1頭、牝1頭)を総額12,852,000円で、兵庫県馬主協会が7頭(牡1頭、牝6頭)を総額17,388,000円で、石川県馬主協会が13頭(牡4頭、牝9頭)を総額27,864,000円で購買した。

 セール終了後、木村組合長は「昨年が良い数字でしたので、その反動を心配していたのですが、さらに数字を伸ばしていただいたことに感謝申し上げます。これからも自分たちができることを、しっかりと続けていくことで購買者の方から信頼される市場を開催していきたい」と話していた。

 オータムセールの結果はJBISホームページ(http://www.jbis.or.jp/seri/2018/11B4/)、または、日高軽種馬農業協同組合(http://www.hba.or.jp/autumn_2018/)のホームページでご確認ください。