馬産地ニュース

JBBAが生産育成技術者研修の体験入学会

  • 2018年08月20日
  • 日本軽種馬協会静内種馬場で行われた体験入学会
    日本軽種馬協会静内種馬場で行われた体験入学会
  • 曳き馬を体験する参加者
    曳き馬を体験する参加者
  • 立派なホースマンを目指して研修に励む第40期生
    立派なホースマンを目指して研修に励む第40期生
  • 研修所と寝食を共にする研修寮
    研修所と寝食を共にする研修寮

 7月21、22日と8月18、19日の2回、日本軽種馬協会(JBBA)は新ひだか町静内田原にある静内種馬場研修所において、2018年度の「生産育成技術者研修」の体験入学会を実施した。

 本年度の体験入学会には、男性9人、女性6人の合計15人が参加。北海道内はもとより、福島県や神奈川県、東京都、大阪府などから、軽種馬生産育成にかかわる仕事に就くことを考える高校生や大学生が集まった。

 参加者は、学校の紹介、研修先の牧場からのアドバイス、競馬場でのBOKUJOBフェアや、自らインターネットを調べて、この体験入学会を知り応募してきたという。中には7月29日から8月3日まで行われたBOKUJOB夏休み牧場で働こう体験会に参加したあとに、そのまま大手牧場でのインターンシップを経験して、体験入学会に足を運んだ参加者もいた。

 研修所に集合した参加者は、最初に講義室で研修の内容の説明を受け、研修の一日を映像化した研修ビデオを鑑賞。続いて、寝食を共にする研修寮、研修厩舎、覆馬場といった研修施設を見学。夜は今年の4月から研修生活を送る第40期生とバーベキューを楽しみながら親睦を深めた。

 2日目、研修寮で一夜を明かした参加者は、早朝から実際に厩舎作業を体験。第40期生や教官に教わりながら、寝藁あげや手入れに汗を流した。第40期生の騎乗研修を見学した後には研修乗馬に跨って乗馬も体験。最後は種馬場施設を見学して1泊2日の体験入学会を終えた。

 JBBAでは「参加者からは、将来この業界で働きたいという熱意をひしひしと感じました。一人でも多くこの研修を通してホースマンとしての基礎技術や基礎知識を身に付けてほしいと思います。そして、この生産育成業界に新たな活力をもたらす原動力になってほしいです」と話している。

 生産育成技術者研修は、競走馬の生産・育成関連の仕事に就業するための基礎となる知識や技術を、約1年間で習得することを目的としたもの。JRA日本中央競馬会の助成を受け、1992年から行われており、今年3月に研修を修了した第39期生までに400人以上の人材を軽種馬生産育成界に送り出している。

 研修内容は、種牡馬、繁殖牝馬、栄養管理などの実習、馬の取り扱い、曳き馬、騎乗訓練などの実技、馬学全般、飼養管理などの学科、競馬場見学、せり市場見学など多岐にわたり、就職率は100%。求人も多く、卒業生はサークル内外から高い評価を得ている。

 2019年4月に開講する2019年第41期生産育成技術者研修の募集はすでに始まっており、締め切りは9月10日まで。研修に関する詳細は下記までお問い合わせください。

 公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場 研修課
 〒056-0144 北海道日高郡新ひだか町静内田原517
 TEL:0146-46-2845 営業時間 9:00~17:00
https://jbba.jp/trainee/