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バンドワゴンが白馬牧場にスタッドイン

  • 2018年08月13日
  • 白馬牧場で種牡馬入りしたバンドワゴン
    白馬牧場で種牡馬入りしたバンドワゴン
  • 半弟はG1ホースのスワーヴリチャード
    半弟はG1ホースのスワーヴリチャード
  • ホワイトマズルの後継としても期待は大きい
    ホワイトマズルの後継としても期待は大きい

 7月6日付でJRAの競走馬登録を抹消したバンドワゴンが、来年から種牡馬となるため新冠町にある白馬牧場にスタッドインした。

 バンドワゴンは父ホワイトマズル、母ピラミマ、母の父アンブライドルズソングという血統。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、牡7歳の黒鹿毛。今年の大阪杯(G1)、金鯱賞(G2)、昨年のアルゼンチン共和国杯(G2)、共同通信杯(G3)に優勝したスワーヴリチャードが半弟にいる。2011年のセレクトセール当歳セッションにおいて、12,600,000円(税込)で馬場幸夫氏に購買された市場取引馬となる。

 バンドワゴンの競走成績は13戦4勝。馬場幸夫氏の所有馬、栗東の石坂正厩舎の管理馬として2013年9月のメイクデビュー阪神でデビューすると、トゥザワールドに6馬身もの差を付け圧勝。2戦目のエリカ賞も後続に5馬身差を付けデビュー2連勝を飾った。3歳になり2014年のきさらぎ賞(G3)に出走。1番人気に支持されスタートから軽快に逃げたが、ゴール寸前でトーセンスターダムにアタマ差交わされ初の敗戦を喫した。

 その後は脚部不安で2年間の長期休養を経て2016年2月に復帰。復帰2戦目で久々の勝利をあげた。昨年の但馬Sでは、これまでの逃げ一辺倒を封印し差し切り勝ち。今年の六甲Sがラストランだった。

 白馬牧場へは7月下旬に入厩。来年から始まるセカンドキャリアに向け英気を養う毎日だ。

 バンドワゴンを管理する白馬牧場は「来た当初は少しソワソワしてましたが、すぐに落ち着き元気いっぱいです。ホワイトマズルの後継は貴重ですし、スワーヴリチャードのきょうだいと血統も優秀です。無事ならば重賞を勝てるほどのスピードを持ってました。1頭でも多く種付けできれば楽しみは増えると思います」。期待は膨らむばかりだ。