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ジョッキーベイビーズ北海道地区代表決定戦が行われる

  • 2018年08月08日
  • 代表決定戦のゴール前
    代表決定戦のゴール前
  • 「ミスシンザン」の2人と一緒に口取り写真
    「ミスシンザン」の2人と一緒に口取り写真
  • 3度目の挑戦で決勝大会の切符をつかんだ
    3度目の挑戦で決勝大会の切符をつかんだ
  • 予選1組目は藤原結美さんが優勝
    予選1組目は藤原結美さんが優勝
  • 予選2組目は桑島響喜さんが優勝
    予選2組目は桑島響喜さんが優勝

 浦河町で7月29日、「全国ポニー競馬選手権 第10回ジョッキーベイビーズ」北海道地区代表決定戦が行われた。

 ジョッキーベイビーズは、小学生4年生~中学1年生を対象としたポニーレース。全国で乗馬やポニー競馬に励む子供たちがチャレンジし、東京競馬場での決勝大会を目指す。

 北海道地区代表決定戦は「第52回浦河競馬祭」のプログラムに組まれ、予選2レース(ダ200m)と代表決定戦1レース(ダ350m)が行われた。当日は晴天に恵まれ、風もそれほどなく、走りやすい条件が揃った。予選1組目には五十嵐ひなさん、大池晴駈さん、川島玄士さん(オープン参加)、近藤大介さん、清水尋叶さん、藤原結美さんが出場し、予選2組目には大西釉陽さん、桑島響喜さん、近藤夕日さん、畑山陽菜さん、藤原優真さん、矢野朱莉さんが出場した。

 予選1組目は、藤原結美さん(騎乗馬・ハク)がダッシュ良く逃げ、上手に左ステッキを入れながらスピードを維持して1着。五十嵐ひなさん(騎乗馬・アパネネ)がきれいなフォームで馬を走らせて2着に入り、女性騎手によるワン・ツーとなった。

 予選2組目は、内ラチ沿いに進路を取った桑島響喜さん(騎乗馬・モモ)が、力強い追いっぷりで走らせ、そのまま先頭ゴール。代表枠のチャンスを目がけて畑山陽菜さん(騎乗馬・チャオ)が2着まで追い上げた。

 午後1時に行われた代表決定戦は、予選上位者8名が対戦。ゴール前には重賞レースのように報道カメラがひしめき、1枚の代表切符をめぐって緊張の空気が立ち込めた。レースは、予選1位同士の藤原さん、桑島さんが必勝態勢で序盤から飛ばし、さらに内外から大池晴駈さん(騎乗馬・メルモ)、五十嵐さんが食らいつき、4人による攻防が繰り広げられた。最後は藤原さんが一歩リードし、颯爽とゴールを駆け抜けた。大池さん、桑島さん、五十嵐さんも闘志あふれるレースぶりが目立ったが、僅差の2~4着で入線した。

 この結果、藤原さんが予選と代表決定戦で1着となり、合計ポイント1位で北海道地区代表となった。ポイント2位は桑島さん、3位は大池さんだった。

 藤原さんは、浦河ポニー乗馬スポーツ少年団所属の小学6年生。乗馬歴は6年。ジョッキーベイビーズは3回目の挑戦で、初出場の2016年が予選8着で敗退。2017年は予選4着、代表決定戦8着という結果だった。今年のパートナーのハクは、18歳という年齢を感じさせない走りで、見事優勝をエスコートした。

 口取り写真では、JRA日高育成牧場の平賀敦場長から決勝大会の招待状を手渡され、藤原さんは白い歯をこぼした。レース後の共同インタビューでは、「嬉しすぎて言葉にならないです。(勝因は)馬がよく頑張ってくれたことと、今までの練習の成果だと思います。ジョッキーベイビーズに初めて出場した時は、すごく緊張して馬の速さについていけず、良い結果を出せなかった。昨年は、馬は頑張ってくれたけれど、先輩に負けて悔しかった。決勝大会でも人馬一体となって、今日のように最後まであきらめないで、馬を信じて走りたい。将来の夢は、牧場を継ぐことです」と、元気よく話していた。

 決勝大会は毎日王冠(G2)当日の10月7日、東京競馬場で行われる。