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モーリスがシャトル先のオーストラリアへ向け出発

  • 2018年07月17日
  • 霧の立ちこめる中、厩舎を出るモーリス
    霧の立ちこめる中、厩舎を出るモーリス
  • 慣れた様子で歩を進めた
    慣れた様子で歩を進めた
  • これから冬に向かう南半球で快適に過ごして欲しい
    これから冬に向かう南半球で快適に過ごして欲しい
  • 帰国は来年1月。雪景色がお出迎えするだろう
    帰国は来年1月。雪景色がお出迎えするだろう

 7月13日、安平町の社台スタリオンステーションに繋養中のモーリスが、今年もシャトル種牡馬として繋養されるオーストラリアに向け出発した。

 モーリスは父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス、母の父カーネギーという血統の7歳牡馬。

 今年誕生した初年度産駒は先日開催されたセレクトセールに上場され、14頭中13頭を売却。最高価格はラスティングソングの2018(牡)の1億7,000万円(税抜)と、高い評価を得ている。

 今シーズンは日本で約200頭の種付けをこなし、オーストラリアでも70~80頭のオファーを受けているモーリス。種付料は昨年同様33,000オーストラリアドル(約287万円)に設定され、ミッキーアイルやリアルインパクトと共にアローフィールドスタッドで種牡馬生活を送る。

 事務局の社台スタリオンステーションでは「昨年同時期にアローフィールドスタッドに繋養されていた米三冠馬アメリカンファラオが“The Best From The West”と称され、モーリスは“The Beast From The East”と、同等に評価されていました。これだけでもとても栄誉なことで、オーストラリアでの期待度が窺えます。南半球産駒は今夏誕生してきますが、日本で誕生している産駒を見ればその期待に応えられる種牡馬だと思っていますし、今から楽しみにしています」と声を弾ませた。

 この後、白老町の日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設で検疫を行い、7月27日に新千歳空港から日本を出国する。