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コパノリッキー統一G1 11勝日本新記録祝勝会開催

  • 2018年02月13日
  • 祝勝会であいさつするコパノリッキーの小林祥晃オーナー
    祝勝会であいさつするコパノリッキーの小林祥晃オーナー
  • コパノリッキーのエピソードを語るオーナー関係者
    コパノリッキーのエピソードを語るオーナー関係者
  • 祝勝会には約100人が参会した
    祝勝会には約100人が参会した

 2月9日夜、新ひだか町静内吉野町にある静内エクリプスホテルにおいて、統一G1 11勝の日本新記録を樹立したコパノリッキーの祝勝会が、約100人の関係者を集め盛大に開催された。

 主催者を代表してコパノリッキーの馬主である、風水の第一人者として知られるドクターコパこと、小林祥晃オーナーは「本日はおいそがしいところ、お越しいただきありがとうございます。この場所でお祝いをさせていただくのは、コパノリチャードが高松宮記念(G1)、リッキーが初めてフェブラリーステークス(G1)を勝った、その年の春でした。JRAのG1を初めて勝って、あのころは本当に調子が良く、どうなっちゃうのかと、風水ってすごいなと思っていました。そのあともいろいろありまして、リッキーが11もG1を勝ってくれました。こんなにうれしいことはありません。生産者のヤナガワ牧場さんは、リッキーやリチャードだけでなく、なんとキタサンブラックまで生産して、とんでもない牧場になっちゃいました。リッキーは引退しました。これから皆様の力をお借りして、リッキーは良い子供をつくってくれるでしょう。村山明先生と組んだこの馬が、日本の競馬、世界の競馬を席巻することが夢でございます。本日は楽しんでください」とあいさつした。

 続いて、笠原鉄也北海道軽種馬振興公社専務理事が「コパノリッキーは、日本新記録のG1 11勝を樹立して、種牡馬入りしました。小林オーナーをはじめとした関係者の皆様、本当におめでとうございます。わたくしは偶然にも、コパノリッキーの最後のG1となった東京大賞典(G1)を、大井競馬場で観戦してました。勝ったときは自分の馬でもないのに、興奮したことを今思い出してます。小林オーナーは、日高の生産者、ホッカイドウ競馬にとっても大事なオーナーでございます。これからも、中央、地方を問わず、サークルにお力添え願います。そして、コパノリッキーの次のステージから出てくる子供たちから、日本から世界へ向けて活躍する馬が出ることが、皆さんの思いが通じることだと思います。関係者の皆様のご隆盛と、参会の皆様のご健勝をお祈りいたします」と乾杯の音頭をとった。

 出席者からは小林祥晃オーナー、管理した村山明調教師、ヤナガワ牧場の梁川正普社長に花束を贈呈。村山調教師は「最初はほかの馬を預かる予定でしたが、動きが違うと聞いたオーナーから薦められてリッキーを管理することになりました。正直、期待はそれほどしていませんでしたので、期待以上に走ってくれました。一番印象に残るレースは日本タイ記録がかかった昨年の南部杯(Jpn1)でした。とてもプレッシャーがあり、勝ってくれてホッとしたのを覚えています。あとは無事に走ってくれればと思い、リラックスして臨めました。引退して種牡馬になり、種付けも上手と聞きました。順調に種牡馬生活をスタートできてうれしく思います」。

 梁川社長は「3歳のときに兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)を勝って、これならこれからも楽しめるかなと思いました。最初のフェブラリーステークス(G1)を勝ったときは、その前に2回、大きく負けていたので、出走するなら来年のほうがいいのではと思っていましたので、オーナーと村山先生の決断は正しかったんだと思いました。自分の牧場では実績のある繁殖牝馬に種付けする予定です。コパノリッキーの産駒で、自分も楽しみたいし、皆様も楽しんでほしいです。どんな産駒が生まれてくるのか楽しみです」。

 小林オーナーは「リッキーがG1を11も勝てたのは村山先生とコンビを組んだからこそ成し遂げられました。リッキーは本当に運の良い馬と思います。その子供も良い運を持っています。ですから、リッキーを種付けすれば皆さんの牧場も栄えるはずです。一番大好きな日高の方々と、今日はお祝いできてうれしかったです。リッキーを日高の種牡馬としてみなさまと楽しむこと。それがわたしが馬主になったときの夢で、その思いがいま達成できました。もしも、リッキーの子どもがたくさん走って、よそから買いたいと大金を積まれても、少しは悩ませていただきますが、リッキーはずっと日高にいると思います。これからもよろしくお願い申し上げます」と、それぞれ思いを語ると、出席者から大きな拍手が送られた。

 会場では豪華景品が当たるビンゴ大会やコパノリッキーのレース映像などを放映。最後はコパノリッキーのシンジケート事務局であるサラブレッド・ブリーダーズ・クラブの下河辺行雄代表取締役社長が、コパノリッキーの偉業をたたえるとともに、種牡馬としての前途を祝った。