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ノーザンホースパークがホースギャラリーのリニューアルオープン内覧会

  • 2017年07月07日
  • リニューアルしたホースギャラリー
    リニューアルしたホースギャラリー
  • 内覧会で挨拶する吉田勝己社長
    内覧会で挨拶する吉田勝己社長
  • セレクトセール鑑定台に立つ福永祐一騎手
    セレクトセール鑑定台に立つ福永祐一騎手

   7月6日、苫小牧市の美沢にある、北海道の大自然のなかで馬とのふれあいを楽しめるテーマパーク、ノーザンホースパーク(吉田勝己代表取締役社長)は、7月7日にリニューアルオープンするホースギャラリーの内覧会を行った。

   ノーザンホースパークは2019年に開園30周年を迎えるにあたり、「Brilliant Moment~輝く時間(ひととき)~」をコンセプトに運営してきたが、このたび、30周年記念事業の一環として、数多くの競馬ファンに親しまれてきたホースギャラリーのリニューアルを行った。

   リニューアルしたホースギャラリーでは、社台グループの創業者である吉田善哉氏の歴史、社台グループの軌跡、栄光を彩る記念品、競走馬育成に関する展示、サラブレッドならではの血統に関する資料などを展示。また、今年で開設20周年の節目を迎えた、一般社団法人日本競走馬協会(JRHA)が主催する、世界トップクラスのサラブレッドの仔馬を扱うせり市、「セレクトセール」についての詳細説明や貴重な記念品、セレクトセールの鑑定人になりきれる、ミニ鑑定台を設置した記念フォトスポットもできた。インバウンドによる外国人ゲストも楽しめるよう、展示物はすべて2か国語(日本語と英語)で表記した。

   吉田社長は「ちょうど、来週の月曜(10日)と火曜(11日)にセレクトセールがあるので、それに間に合わせようと、突貫工事で進めてきました。とてもいいものができたと喜んでいると同時に、素晴らしいものをつくってくれた業者の方々に感謝申し上げます。私の子供の頃、若い頃の写真や父親の苦労、言葉などがよみがえってきて懐かしい思いがします。そして、父親から受け継いできた精神が詰まったものと改めて感じています。2階にはセレクトセールがちょうど20周年を迎えるということで専用スペースを設けました。競馬を知らない人が見ても競馬用語を使わずにわかりやすいようにしています。そして、セレクトセールの名物の鑑定台もあります。撮影スポットになっているので中に入って鑑定人を体験していただけたら、せりの価値がおわかかりいただけると思います。こちらに来ていただいた方に、馬のこと、競馬のことと触れあっていただければ」と挨拶した。

   ホースギャラリーのリニューアルに協力したJRHAの小林英典常務理事は「本協会はセレクトセールを主催している団体です。今年でセールが開設されて20周年を迎えます。今回のホースギャラリーに展示スペースができたことで、セレクトセールのことをもっと知っていただければありがたいと思います」。スペシャルゲストとして出席した福永祐一騎手は「私がデビューしたときはすでに吉田善哉さんは亡くなられていて、直接お会いしたことはなく、私の中では歴史上の人物、伝説のホースマンとしてあったのですが、どういった歩みを経ていまの社台グループの隆盛があるのかよくわかりました。競馬を知らない人が見ても理解しやすい形で展示されていると思います。ノーザンホースパークは競馬ファンが集う場所というよりは、一般の方が馬と触れ合えるテーマパークで、競馬サークルにとってはとても重要な役割を担っていると思います。そのなかにこういうギャラリーができたことで、一般の方が競馬の歴史に触れて競馬に参加される方が増えてくれればうれしいです」と祝辞を送った。