2017年ファーストシーズンサイアーのJRA初勝利はノヴェリスト
6月4日、阪神競馬場で行われた第5競走の2歳新馬戦「メイクデビュー阪神(芝1400m)」において、ノヴェリスト産駒のヴァイザーが優勝。今年から本邦初年度産駒がデビューする、2017年ファーストシーズンサイアーのJRA初勝利はノヴェリストとなった。
ヴァイザーは父ノヴェリスト、母ヴァイスハイト、母の父アドマイヤベガという血統の黒鹿毛の2歳牡馬。栗東の高橋亮厩舎の管理馬で、馬主は(有)キャロットファーム、安平町にあるノーザンファームの生産馬となる。12頭立ての2番人気に推されたレースでは好位追走から直線力強く抜け出して2着に半馬身差でゴールした。
種牡馬として記念すべきJRA初勝利をあげたノヴェリストは父モンズーン、母ナイトラグーン、母の父ラグナスという牡8歳黒鹿毛のアイルランド産馬。父はドイツのチャンピオンサイアーに4度輝く大種牡馬で、母はドイツ2歳牝馬チャンピオンになる。
2歳から4歳まで競走生活を送り、ドイツ、イタリア、フランス、イギリスで走り通算11戦9勝2着1回。2011年、2歳8月のデビュー戦から4連勝で2012年のウニオーンレネン(G2)を制覇。2012年秋の伊ジョッキークラブ大賞(G1)でG1初制覇を飾った。4歳時の2013年には、重馬場で行われたフランスのサンクルー大賞(G1)に優勝。イギリスのキングジョージ六世&クイーンエリザベスステークス(G1)では、従来のレコードを2秒以上短縮して快勝。バーデン大賞(G1)で5連勝を達成した。
現役引退後の2014年から安平町にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度は156頭に種付けされ、103頭が血統登録されている。本年度の種付け料は受胎条件300万円。
ファーストシーズンサイアーのJRA初勝利となったノヴェリストに対して社台スタリオンステーションは「2歳戦開幕週の新馬戦で、しかも、1400mの距離で勝てたのはうれしいです。距離が伸びても大丈夫ですので、活躍の場が広がりそうです。これから開催されるセレクトセールや1歳市場にもノヴェリストの産駒がたくさん上場されますから、この勝利は意味が大きいとおもいます」と声を弾ませた。