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エキストラエンドがクラックステーブルにスタッドイン

  • 2017年04月03日
  • 到着したエキストラエンド
    到着したエキストラエンド
  • 雪の中での到着となった
    雪の中での到着となった
  • 翌日は嘘のように晴れ渡った
    翌日は嘘のように晴れ渡った
  • ディープインパクトの後継種牡馬としての期待が寄せられている
    ディープインパクトの後継種牡馬としての期待が寄せられている

 2016年12月のチャレンジカップ(G3)を最後に現役を引退、その後の去就が注目されていたエキストラエンド(牡8歳)が、30日午後、新冠町のクラックステーブルにスタッドインした。

 同馬は父にリーディングサイアーのディープインパクト、母が仏オークス(G1)とヴェルメイユ賞(G1)のG1を制したフランスを代表する名牝カーリングという注目の良血馬として、関西の角居勝彦厩舎から2012年にデビュー。重賞勝ちは2014年の京都金杯(G3)のみだったが、マイルからクラシックディスタンスまでの幅広い距離適性で長きに渡り重賞戦線で活躍し、通算38戦6勝の成績を残した。

 到着当日はあいにくの吹雪模様だったが、関係者が見守る中、馬運車から降り立つと見慣れない景色に動じることもなく、元気な姿を一同にアピールしていた。

 新たな繋養先となるクラックステーブルは2011年に育成牧場として開業した歴史の浅い牧場だが、今シーズンより種牡馬事業を新たにスタート。本馬の他に昨年まで優駿スタリオンステーションで活躍していたスターリングローズ、昨年まで南関東を中心に息の長い活躍を見せたカキツバタロイヤルがそれぞれ種牡馬として同牧場に繋養されている。

 同牧場の村上進治代表は「ディープインパクトの後継種牡馬は年々増えていますが、エキストラエンドはその中でもトップクラスの良血馬です。引退直後はフランスで種牡馬入りすると聞いていただけに、このような形で関わることができるとは身に余る光栄です。半兄のローエングリンが種牡馬として成功を収めているだけに、母カーリングの遺伝力の強さが種牡馬として開花してくれるのではと期待しています。先日来場した田中博康調教師からもフランス国内でのカーリングとディープインパクトの評価の高さを聞いていただけに、国内にとどまらずゆくゆくは海外の生産者にもアピールできるような活躍を期待せずにはいられません」と同馬に寄せる期待の強さを口にした。

 なお、エキストラエンドの今年度種付料は受胎条件20万円(9月末日払い)生後条件30万円となっており、村上代表は「1頭でも多くの産駒を残したいとの思いもあり、リーズナブルな種付料に設定しました。値段以上の価値がある良血馬であることは間違いないですので、配合候補の1頭として検討いただけるよう、よろしくお願いいたします」と配合を呼びかけている。