馬産地ニュース

スクワートルスクワートが移動

  • 2016年11月08日
  • スタッフに見送られ馬運車へ
    スタッフに見送られ馬運車へ
  • 出発を控えたスクワートルスクワート
    出発を控えたスクワートルスクワート
  • 夜明け前に出発
    夜明け前に出発

 11月6日早朝、青森県の日本軽種馬協会七戸種馬場で繋養されていたスクワートルスクワートが鹿児島県の同九州種馬場に向けて出発した。

 スクワートルスクワートは米国産で父にミスタープロスペクター系の快速馬、マーケトリーを父に持つ18歳の牡馬。現役時は米国で2~4歳時にかけて16戦8勝。デビューから一貫して7ハロン以下の距離を中心に使われ、2001年にはキングズビショップS(G1)とBCスプリント(G1)の2つのG1を制し、同年のエクリプス賞チャンピオンスプリンターに輝いた。

 2002年に現役を引退し、翌年より静内種馬場で種牡馬入りすると88頭に種付けを行い、初年度産駒からバーデンバーデンC勝ちのシャウトライン、キーンランドカップ(G3)2着を筆頭に重賞戦線で活躍したジェイケイセラヴィなど、産駒は自身の特徴を色濃く引き継いで短距離戦を中心に結果を残している。

 その後は胆振種馬場を経て九州種馬場、七戸種馬場と活躍の場を移していったが、九州での繋養時に産まれた世代からエフェクト、キリシマオジョウが2年続けて九州産馬限定のひまわり賞を制するなど相次いで活躍。地元生産者たちからの熱いラブコールを受けて再度九州種馬場での繋養が決定した。

 七戸種馬場で同馬を担当し、新たな門出を見届けた同場の米田智哉さんは「青森では4シーズンの供用でしたが、仔出しも良くて扱いやすい馬でした。仕上がりが早く産駒はスピードタイプが多いので、限定戦が組まれている九州で一層持ち味を活かせるのではないでしょうか。今回は九州の生産者の方々に乞われての移動ですし、これまで以上に活躍の場が広がるのではと期待しています」と2度目になる九州の地を踏む同馬に暖かいエールを送っていた。

 なお、今回の移動では同日に静内種馬場から七戸種馬場にアルデバランが到着しており、入れ替りでスクワートルスクワートを積み、九州種場場で降ろした後は、同種馬場で繋養されていたアラムシャーを積んで再度七戸種馬場に立ち寄り、同様に移動の決まっているサニングデールも乗せ、新たな繋養地となる静内種馬場に向かう予定となっている。