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ノーザンリバーが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2015年12月21日
  • 優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を始めるノーザンリバー
    優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を始めるノーザンリバー
  • ノーザンファーム天栄を経由してスタッドイン
    ノーザンファーム天栄を経由してスタッドイン
  • アグネスタキオンの貴重な後継として期待は大きい
    アグネスタキオンの貴重な後継として期待は大きい

 12月20日午前8時30分頃、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から種牡馬生活を送るノーザンリバー(牡7歳)がスタッドインした。ノーザンリバーは、休養していた滋賀県甲賀市のノーザンファームしがらきから、福島県天栄村のノーザンファーム天栄を経由して到着。馬運車から降りるとスタリオンスタッフによるメディカルチェックを済ませ、用意された馬房へ意気揚々と入っていった。

 ノーザンリバーは父アグネスタキオン、母ソニンク、母の父マキアヴェリアンという血統の安平町早来のノーザンファーム生産馬。祖母は1986年の愛1000ギニー(G1)、ムーランドロンシャン賞(G1)、サセックスS(G1)などを制したソニックレディ、半兄には2013年の浦和記念(Jpn2)、2012年のダイオライト記念(Jpn2)、2011年のエルムS(G3)、2014年の佐賀記念(Jpn3)などを制したランフォルセ、おいには2009年の日本ダービー(Jpn1)、弥生賞(Jpn2)、2008年のラジオNIKKEI杯2歳S(Jpn3)、札幌2歳S(Jpn3)を制したロジユニヴァースなどがいる。2009年のセレクトセール1歳セッションにおいて、58,800,000円(税込価格)で林正道オーナーに購買された市場取引馬となる。

 ノーザンリバーの競走成績は28戦10勝。2010年9月にデビューし、初勝利をあげた3戦目から破竹の3連勝で2011年のアーリントンC(G3)を制し、重賞初制覇を遂げた。骨折による1年8か月に及ぶ休養から2013年3月に復帰するとダート路線に活路を求め、2013年のカペラS(G3)に優勝。2014年には東京盃(Jpn2)、さきたま杯(Jpn2)、東京スプリント(Jpn3)に勝ち、今年は史上2頭目となるさきたま杯(Jpn2)連覇を達成した。

 事務局の(株)優駿は「ノーザンリバーは祖母がアイルランドの1000ギニーなどを制したG1ホースで、半兄にはダート重賞を何度も勝ったランフォルセ、おいには当種馬場で繋養するダービー馬のロジユニヴァースなどがいる素晴らしい血統の持ち主です。アグネスタキオンの後継では最近交流Jpn1を勝ったディープスカイがいますが、当種馬場でもアドマイヤオーラを失っていただけに、また手掛けられることを嬉しく思います。芝とダートの重賞をあわせて6勝している実力に加え好馬体、血統背景から、優秀な産駒を送り出してくれると確信しています。ノーザンリバーは林正道オーナーが馬主として最初に所有した世代と聞いております。そんな大切で愛着のある愛馬を預からせていただき感謝するとともに、しっかり管理して充実した種牡馬生活が送れるようにしたいとおもいます」と大きな期待を寄せていた。