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マジェスティックウォリアーがイーストスタッドにスタッドイン

  • 2015年11月24日
  • イーストスタッドで繋養されるマジェスティックウォリアー
    イーストスタッドで繋養されるマジェスティックウォリアー
  • 日本ではベストウォリーアが大活躍中
    日本ではベストウォリーアが大活躍中
  • 新種牡馬の入厩に牧場関係者が駆けつけた
    新種牡馬の入厩に牧場関係者が駆けつけた

 11月20日午前7時50分頃、浦河町にあるイーストスタッドに、アメリカから導入された新種牡馬マジェスティックウォリアー(牡10歳)がスタッドインした。神奈川県横浜市での輸入検疫を終えたマジェスティックウォリアーは、VIP待遇で新たな繋養地に到着。スタッフによるメディカルチェックを終えると、入厩の知らせを聞いた近隣の牧場関係者や報道陣が続々と駆けつけ、はじめて見るフォルムを目に焼き付けた。

 マジェスティックウォリアーは父エーピーインディ、母ドリームシュプリーム、母の父シーキングザゴールドという血統の鹿毛のアメリカ産馬。母はアメリカのテストS(G1)、バレリーナH(G1)優勝馬、祖母スピニングラウンドはアメリカのバレリーナS(G1)優勝馬というG1ファミリーとなる。

 マジェスティックウォリアーは2、3歳時にアメリカで競走生活を送り、競走成績は7戦2勝。2007年8月にサラトガ競馬場でデビューすると、2着以下を3馬身半ちぎって楽勝。続くホープフルS(G1)を最後方から目が覚めるような豪快な追い込みを決め、無傷の2連勝でG1制覇を成し遂げた。

 現役引退後の2009年にアメリカの名門アシュフォードスタッドで種牡馬入り。初年度から100頭以上に交配する人気種牡馬となり、ファーストクロップがデビューした2012年には30頭の産駒が勝ちあがり、フレッシュマンサイアーランキングの勝ち馬頭数部門でトップになった。2013年にはプリンセスオブシルマーがケンタキッキーオークス(G1)、アラマバS(G1)、CCAオークス(G1)などに優勝。日本に輸入されたベストウォリーアは、2014年、2015年のマイルChS南部杯(Jpn1)連覇、2014年、2015年のプロキオンS(G3)連覇、2013年のユニコーンS(G3)優勝と大活躍している。

 生産地での前評判は高く、リース形式のシンジケートは即日満口。アメリカが生んだ大種牡馬、エーピーインディの後継として期待は大きい。イーストスタッド関係者は「馬格があって父エーピーインディらしい体つきをしていますね。日本での実績もありますし、血統的にもいろいろな配合が可能になりますから、本当に楽しみです」と話していた。