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マルカシェンクが社台ブルーグラスファームへ移動

  • 2015年11月10日
  • 移動が決まったマルカシェンク
    移動が決まったマルカシェンク
  • 名残惜しむように住み慣れた馬房を後にした
    名残惜しむように住み慣れた馬房を後にした
  • 新天地へ向けて馬運車に乗り込む
    新天地へ向けて馬運車に乗り込む

 11月7日、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションで2011年から種牡馬生活を送っていたマルカシェンク(牡)が、日高町旭町にある社台ブルーグラスファームへ移動した。今後も種牡馬として供用される予定。

 マルカシェンクは父サンデーサイレンス、母シェンク、母の父ザフォニックという黒鹿毛の千歳市・社台ファーム生産馬。イギリス産の母は伊1000ギニー(G2)勝ち馬で、半妹には2009年の京成杯オータムH(G3)を制したザレマ、半弟には2014年の京都新聞杯(G2)3着馬のガリバルディ。甥っ子には現在4連勝中のミッキーオリビエなどがいる。

 マルカシェンクの競走成績は35戦5勝。2005年9月にデビュー勝ちを収めると、続くデイリー杯2歳S(G2)で重賞初制覇。古馬になると2008年の関屋記念(G3)を制した。

 産駒はすでに2世代がデビュー。昨年デビューした初年度産駒は頭数が少ないながらも、リバークルーズが早々と勝利を収め、フレッシュマンサイアーのJRA初勝利一番乗りを果たした。

 5シーズンに渡り苦楽をともにしたブリーダーズ・スタリオン・ステーションでは、「サンデーサイレンスによく似た種牡馬でした。移動といっても当スタリオンからすぐのところにあるので、近く通った時にでも会いにいこうとおもいます。新天地で元気に過ごしてほしいですね」とねぎらいの言葉をかけ、愛馬が乗り込んだ馬運車を見送っていた。